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ごちゃまぜどころ
3
「ニヤつくなってばよサスケ馬鹿女、不愉快だってば」

「えーだってー」

「だってーじゃねーってば。」

「ご注文の品です。」


俺等の会話を途切れさせたのは店員の声だった。注文していた甘味がテーブルに並べられていく。置かれる甘味の中には山中の分もあった。何時の間に頼んだのやら。

「ありがとってばよ!姉ちゃん!」

お礼を言うと、いえいえ、と店員は接客スマイルで去っていった。


「あはははは!考えて見たらナルトの口調ってチョー変よねー!何、てばよってー?」

「うるさいってばよ、サスケ馬鹿女」

「またてばよって言ったー!てゆーかー私の名前サスケ馬鹿女じゃないんだけどー?」

「お前なんてサスケ馬鹿女で充分だってば」

「はあああ?!私の名前は山中イノですうっ!絶対そんな名前じゃないんだからー!」

「さっきサクラちゃんと散々サスケ馬鹿だってこと証明しといてよく言うってばよ。ここの人たち全員に聞いてみろってば。全員同意するってばよ。」

「うぐっ。たっ確かにサスケ君馬鹿なのは認めるわよー!けどそんな風に呼ばなくたっていいじゃないのよー!!」

「あーはいはいってば、近所迷惑だってばよ。イノ?」


そう言うと山中は噎せた。

「ごほっごほっ…あ、あんた本当に性格悪いわねー」

「はあー?!何のことだってばよ!」

先ほどよりもいつもの俺らしく告げると山中はこちらを睨んできた。







その後暫くお互い睨み合っていると、ふと視線を感じた。しかも間近に複数。


「な、なによーサクラー?カカシ上忍とサスケ君まで…」

「すっごい視線感じるってばよ」

「…あんたら…仲良かったのね」

驚いた様子でそう零すサクラちゃん。

「それ以前に知り合いだったのか」

そう言ったのはサスケだった。どうやら会話の流れから気づいたらしく、いつもの無愛想さの中に驚きがある。

「それよりも俺、ナルトが人をからかってるのを初めて見たナー。しかもすっごく生き生きしてたし。」

「「確かに」」

「お前人をからかう頭あったんだな…」

しみじみとサスケは言った。そこには皮肉っぽさは一切なくむしろ呆然としていた。こっちのほうが普段よりも断然失礼だと思う。

というよりも。

「「俺(私)達仲良くなんか無いってば(わよ)!」」

段々とニヤついてきたサクラちゃんとカカシ先生を見て、思わずいらぬ誤解を受けていそうなのでここは全力で否定させてもらった。

息ぴったりだネなんて聞こえた気がしたけど本当に迷惑な誤解だよ。

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あきゅろす。
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