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ごちゃまぜどころ
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今日は珍しくカカシ先生が三十分しか遅刻しなかった。お陰で任務は日がまだ明るいうちに終わった。

「たまにはみんなでどこかよって帰らない?!」

恐らく二人きりだと断られることを見通してのサクラちゃんの台詞にカカシ先生がたまには奢ってあげるよと援護射撃をしてあげた結果サスケは渋々頷き、俺たちは甘味処に寄ることになった。



「サスケくぅーーーんっ!」

勢いよく目の前に座る無愛想なチームメイトに見慣れた姿がベッタリとくっ付いた。

さすが忍者だと思わせる速さでそれに対抗するサクラちゃん。凄い。この前の演習よりも速かった。ついでに殺気もすごい。恋する乙女はなにかと凄い。


「イノブタァアー!なーにサスケくんにくっついてんの?嫌がってるじゃない。放しなさいよ!」

「うっさいわよー。デコリンこそなーに隣にちゃっかり座っちゃってるのよー!サスケくん迷惑よねー?こーんなオデコが輝いちゃってる子が隣にいたら眩しいわよね?ああっ光が反射して眩しーい!ちょっと離れてくれるかしらー?」

「うっうるさい!あんたこそスペース取りすぎよこのイノブタ!」


わーわー、ギャーギャーと騒ぐ二人に挟まれてキレる寸前のサスケ。久々に見たけど相変わらず面白い。あんだけ毎回押して騒いで、最終的に嫌がられるのに何故学習しないんだ?

やっぱり山中はドMだね。  

「あれー?ナルトは参加しなーいの?」

「はっ、サクラちゃんとサスケ馬鹿の気迫に押されてたってばよ!」


今気づきましたみたいな反応をして三人の騒ぎに乱入した。結果サクラちゃんに煙たがられて終わったけど。

「サクラちゃーーん」

涙声でそう言っても気づかれない。俺って可哀想な役回りだよね。


それから数秒後サスケが遂にキレて二人のサスケを巡る争いは終わった。




「てゆーかイノブタ他の班員はどこにいるのよ?まさか任務放ったらかしにした訳じゃないわよね?」

「そんなわけないじゃなーい!ダメダメな七班と違ってうちの班はちゃんと毎回お昼前には任務が終わってるのよー!」

勿論サスケくんは別だけどー!と高い声で山中は続けた。

「うちだってカカシ先生さえ遅れなければお昼に終わるわよ!」

ビシッと指差すサクラにカカシ先生は平然とメニューを見続けている。

「あとナルトも!あんたも毎度毎度余計なことするから任務の進行が遅れるのよ!」

さらにビシッと指差すサクラにズーンと落ち込んだ。

「へーえ、ナルトがねえー」

考えてみれば山中とはアカデミーではクラスが違ったので部屋に来られてから外で会話らしい会話をするのは今日が初めてかもしれない。

ニヤニヤ笑う山中を見て気が付いた。

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あきゅろす。
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