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君が好き...カモ。




 「何なの、だと!?それはこっちのセリフだ!!そんな肉々しさが欠片もない骨ばった手で俺の腕を掴みやがって!
ビックリして叫んじまったじゃねぇか!!」


 声を張り上げる俺に皆の視線が集中しているのがわかったがこればかりは俺も見逃せねぇ!


 「...は?つーか、お前の方が肉々しさも何もない手をしてるだろ」


 「俺のことはいいんだよ!!大事なのは俺以外の人間だ!お前知ってるか?この世で一番美しいのは厚い筋肉で包まれたマッチョ!
これこそ人間の美なんだ!そして俺はそれしか認めない!
なのに...それなのにお前はそんな細々で...っ!!あーーー、嫌だっ、鳥肌が立っちまうぜ」


 しょうがないからマッチョのこだわりを目の前の男に教えてやってるのに、言えば言うほど金髪男の表情が曇っていく。
 そしてなぜだか立ちあがると俺の前で立ち止まる。

 「...てめぇ、ケンカ売ってんの!!あ゛ぁ?細い細いうっせぇんだよ!俺だって小、中でバスケやってたんだ
筋肉ぐらいついてんだよ!!」

 金髪男は俺の胸倉を掴み、どアップの状態で怒鳴ってくる。それだけで、チキンハートな俺は超ビビってたのに...

 「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!...ゴリマッチョじゃない...筋...肉、」

 再び腕を掴まれ金髪男の腹部を無理やり触らされた。
 チキンハートでガラスハートの俺はこの精神的、肉体的苦痛で―――視界がブラックアウトした。


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あきゅろす。
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