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君のため



 俺の口内を舐めまわし舌を吸いながら、全てを出し切るように香月はゆるく腰を振り続ける。


 「はいはーい。和史変わって〜、もうおわったでしょ?俺、もう興奮しきっちゃったぁ。早く挿れさせてぇ」



 「えーッ、待って。次は僕に楽しませてよ。僕ももう待てないっ」



 綾西が声をかけることによってようやく香月は俺の唇を解放し、
上半身を起き上げるとズルリ、と自分のものを中から出した。



 「お前、最高だわ...」


 そしてもう一度低くかがみ、耳元に近づくとかすれた声でそう呟いてきた。



 「...はぁ、は...死ね...クソ野郎っ...」



 荒い息を整えることもできず、乱れた呼吸を繰り返していた俺だが、それだけはちゃんと言い返した。

 すると香月はニヤリと笑み、未だ欲情しきった目で俺を見てきた。



 「は、おもしれぇ。....おい、お前ら二人でいっぺんにこいつを可愛がってやれよ。前と後ろでな」


 「お前、何言って...」


 「あっ!それいいねぇ〜、俺が後ろから突っ込んでぇ、晴紀は愛都君に突っ込まれてぇー。あははっ、楽しそう!」


 「うん、それならいいよ。すごく気持ちがよさそうだね」



 二人の言葉を聞くなり香月は俺の上からどけ、代わりに綾西と永妻が近付く。


 「ン、やめ...う、あ゛あぁっ!」


 香月との行為で身体に力が入らず、簡単に綾西に抱き起こされてしまう。
 そして綾西は俺を後ろから抱き締め、一気に中を貫いてきた。
 自分の体重も加わりじわじわと奥深くまで熱い昂りが入ってくる。


 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い

 助けて、助けて。


 ―



 ――



 ―――



 ...その助けは一体誰に向けたものだったのか



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あきゅろす。
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