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君のため
純粋さ



 「沙原君、君にひどいことをさせてしまってごめんね。永妻君は友達だったのに...」

 「いいんだよ。僕は愛都君の恋人として役に立てたことがすごく嬉しいんだ。それに悪いのは晴紀だよ。宵人君のこと...苛めてたんでしょう。近くにいながら気が付かなかったなんて...僕こそ最低だ」

 うっすらと涙の膜を張る沙原。そこには純粋さと凶器が身を潜めているように感じた。異常な愛都の行動に手を貸し当たり前だというその口で宵人に懺悔する。

 「それはもうどうしようもないことだよ。いくら悔いても過去に戻れるわけじゃない。それにその分、沙原君は俺の力になってくれてる。君は自慢の恋人だよ」

 そう言って自分よりも低い位置にある、淡く色づいた唇へキスをする。それは触れるだけのもの。しかし次第に激しさを増していった。舌を吸って、噛み合っては互いの唾液を飲み下す、獣の様な口づけ。
 ベッドに倒れる2つの体。愛都は沙原の服を脱がせ、一糸まとわぬ姿にした。
 窓から差し込む夕日が沙原の体を赤く染める。唇から首へとつたうようにしてキスをしていく。2つの突起は薄く色づき、片方を指でもう片方を口で愛撫してやれば甘い声が耳に響いた。
 痛いくらいにつねり、噛んだ後には乳輪をゆっくりと舌の先で舐め、先端を女にするように吸った。

 「ひっ、あ...あ、ん゛んッ、まなと...くん、」

 高い声で喘ぎ続ける沙原。舐った両乳首は夕陽の中でもわかるほど真っ赤に熟れ唾液でいやらしく濡れていた。そんな自身の乳首を見て沙原は恥ずかしそうに目を伏せた。

 「ここも、すごい濡れてる...まだ触ってなかったのに」

 愛都が目線を下げた先、沙原の皮の被ったそこは快感と次の行為に対する期待の涙で濡れていた。

 「かわいいね、皮かぶってる」

 「そんな...見ないで、恥ずかしいよ」

 愛都は屈むと先端に息を吹きかけわざとそこをまじまじと見つめた。綺麗な形をしたそこはあまり使われていないのかピンク色で汚さがなかった。根元に生える茂みも薄い。
 足の付け根、性器のすぐそばを舌で舐め、陰茎には触れない。そして睾丸を軽く舐めるとそのまま口に含んで強く吸った。

 「あああッ、いや、そんなとこっ、」

 頭に乗せられる沙原の手。愛都の頭を引きはがそうとするが、それは力のないものだった。
 飴玉を舐めるように転がしなぶる。性器の独特なにおいを嗅ぎながらやめることなく左右を刺激した。

 「自分で触っちゃだめだよ」

 そんな中、ずっと触れられずにいた陰茎に沙原は堪らず手を伸ばすがその手は愛都によって憚れる。
 どうして、と訴えるような瞳で愛都を見つめるが当の本人は微笑むばかりであった。

 「沙原君、ここピクピク動いてる。先端舐めてほしい?」

 「ああッ、う...んっ、」

 睾丸から陰茎の付け根へと舌を動かし、付け根から裏筋をべろりと舐めた。ゆっくりと皮の被っている亀頭部分を舐める。

 「皮の上からでもすごく気持ちよさそうだね。じゃあ皮の中...直に舐めたらどうなるの、かな」

 「ひあああッ、いやぁっ」

 陰茎を掴むとズルリと勢いよく皮を剥き、剥き出しになったそこを口腔で犯した。焦らして焦らして触れていなかったそこは熱く、先端の穴を強く抉って吸ってやれば面白いくらいに沙原は性器から白濁を吐き出し、愛都の口の中を汚した。


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