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君を想う
6


 「はぁ...う、ぐっ...」

 「もうイキそう?先走りヤバいんだけど」

 あれからうつ伏せにされ、那智は何もすることができずに啓吾にされるがまま。

 学ランも中に着ていたYシャツも全て開けられている状態で、胸の突起はさんざん弄られ赤く腫れている。

 体勢は腰だけを高く上げられ、下半身はむき出しの状態だった。

 「いや...だ...やめ...っ、啓吾...ぅ、」

 那智の性器を握っている啓吾はそんな言葉も無視して上下に扱いてくる。
 そこはもう限界で、少しでも気を緩めるとイってしまいそうだった。そのせいで折角両手が自由になったのに何も抵抗をすることができない。

 ついこないだまで仲良く話していた奴にこんなことをされて悲しさや羞恥、悔しさ、怒りなど全ての感情がぶつかり合い目からはとめどなく涙が流れていた。

 「そんなに俺にイかされるのが嫌?」

 「...嫌、に...決まってん、だろっ、」

 「ふーん」

 すると啓吾は扱いている手を止め、それから手を離した。
 そんな啓吾の行動を不思議に思いながらも、とりあえず止めてくれたことに安堵した。

 「んっ!?ひ...くっ、な...にしてっ、」

 かと思っていると、後ろの穴に濡れた細い何かを押しこまれ慌てて那智は啓吾の方に首を向ける。

 そして見えた光景に驚愕し、固まった。

 「何って、那智の中に指突っ込んでる」

 顔を青くする那智とは反対に啓吾は平然とした様子で穴の浅いところを指で出し入れしている。

 「あぁ、痛くはしねぇよ?わざわざローション使ってやってるんだから」

 「んぐっ!...い、痛い!やめろっ、あ゛ぁっ、ぐ、」

 浅いところを触っていると思いきや、急にズブズブと指を入れてきた。
 長く骨ばった指の節が所々にあたり、何度も何度も出し入れを繰り返される。

 啓吾は痛くはしないと言っているが腰部には鈍い痛みが走った。

 「痛いって?うわぁ...那智のさっきまですごかったのに今、萎えまくっちゃってんじゃん。でも今は触らない。後ろだけで勃たせてやるよ」

 「...何...言って、ぅ...っ、ぐ...ん゛ん、あぁっ!」

 「あ、やっと発見」

 那智の中のある一点を啓吾の指が掠めた瞬間、全身に電気が走ったような感覚が体中に訪れた。

 自分の声とは思えない高い声が発せられ、そんな那智を見て啓吾は嬉しそうに声を上げた。

 「あぁっ、ん...や、やめっ...そこ、触る...な...!」

 啓吾はその一点を集中的に突き、那智の口からはみっともなく喘ぎ声がこぼれる。
 先程までの異物が押し寄せてくるような気持ち悪さや痛さはあったが、それ以上に一点を突かれる快感の方が強く、段々と自分の下半身が熱を持ってきているのを感じた。

 ―嫌だ嫌だ嫌だ...っ、こんなの認めない!こんなことで反応なんて...っ、

 「那智...声可愛い、そんな気持ちい?こっちの素質あるんじゃないの」

 「...う、あっ...気持ち...悪、いっ、」

 「...なんで、こう素直になれないかな」

 「あ゛あぁっ!ぐぅっ、」

 「あ、すごい。一気に3本も入った」

 啓吾は那智の答えが気に入らない、と指を2本も一気に増やし捩じ込んできた。

 ―痛い、痛いよ...無理だ、もう...嫌だっ、

 しかし那智の気も知らずに啓吾は3本の指で中を掻きまわし、あの一点を攻めたてる。

 徐々に抵抗することもできなくなり、いつしか嫌悪の気持ちとは矛盾して体は快感に浸り始めていた。

 「もうそろ慣れただろ?」

 そう言うと啓吾はしばらくいじっていた穴から指をずるりと抜きだした。

 「はぁ...くぅ、」

 やっと、終わったのだろうか...しかし啓吾の“慣れた”という言葉は...

 「力、いれんなよ」
 
 「っん゛ぐ...ぅ、あ...あ゛あ゛ああぁっ!!」

 指を抜かれたと思えば穴の入口に熱いものがあてがわれ、啓吾はそう一言だけ言うとそれをズブズブと捩じ込んできた。
 それが啓吾の昂った性器だとわかるのに、そう時間はかからなかった。




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あきゅろす。
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