最後に笑うのは、 1 「はっ、あ...っ、穂波(ホナミ)...っ、俺、イキそ...」 「...うっ、俺、も...っ、日向(ヒナタ)...っ、」 お互いに、互いの熱い昂りを握り合い激しく上下に擦る。 荒い呼吸音、卑猥な水音、肉が肉を擦る特有の音。それらが俺の部屋中に響く。 そしてふと、閉じていた目を開け前を向いた時... 「くっ...ん、んんっ、」 日向の熱に浮かされた瞳と目が合い、俺はそれに反応するかのようにして日向の手を熱い白濁で汚した。 そしてその後を追うかのようにして、日向も自らの白濁で俺の手を汚す。 「はぁ...はぁ、はっ...やっぱり1人でするより、穂波と抜きっこした方が気持ちいな、」 「...んっ...俺も日向と扱き合うのはハマる。...はい、ティッシュ」 「おっ、サンキューサンキュー、」 ニコリと笑うと日向は俺の手からティッシュを受け取り、手についた白濁を拭き取ると次に自分の萎えたものを拭く。 「...あ、」 同じように白濁を拭っていた俺は思わず、そのいつもの光景に目を止めてしまう。 ―はっ、やっぱ何回見ても...エロく見える。 日向はいつも俺の白濁を拭って、そして裏返すことも...新しいティッシュに変えることもなくそのまま自分のものを拭う。 見た目的にはきれいになっているが、見方を変えれば俺の精子が日向のものに塗りつけられたと言っても過言ではない。 「ん?なした、穂波」 「い、いや。別に」 ボーっとその光景を見ていれば不意に声を掛けられ、俺は慌てて始末する手を早める。 「変な奴ー」と、ケラケラと笑いベルトを閉める日向に恥ずかしさが込み上げ、俺は僅かに顔を赤く染める。 日向とのこの行為は週に1、2どのペースで行われていた。 行為のきっかけも特になく、ただノリと若さゆえの好奇心からやり始めた。 だが、このようなことをやり始める仲になって早2年が経った。 そして同時にそれは俺と日向の親友歴をも表していた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |