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リクエスト小説




 「ひっ、ぃ...あ、あ゛ッ、かなめ...要っ、」

 「どうしたの、一臣。苦しい?もう、やめる?」

 裸で絡まりあうのは、二つの影。幼馴染であった二人は朝から生徒会室で情事に勤しんでいた。
 仰向けで女のように足を広げて、要のものを自分の中で銜え込んで離さないのは一臣の方だった。
 尻の穴の皴が伸び切るほどに、ぎちぎちなそこは二人の愛液で濡れて滴っている。

 「ぃ...や、やめないで、くれ...もっと、もっと犯して...くれよ、」

 自身の足を要の腰に絡ませ、抜けそうになっていたものを深くまで挿入する。それに刺激され、再開されたのは激しいくらいの律動。
 途端、前立腺を掠め、一臣は恥ずかしげもなく喘いだ。

 「一臣会長...すごく、すごく面白いよ。楽しい。一臣会長の色んな姿が見れて、僕嬉しいな」

 そんな二人をソファの上から眺めるのは、一臣が溺愛していた咲であった。
 咲の呟く声を聞いた一臣は嬉しそうに笑い、そして要を求めた。

 響く水音と肉を打つ音。高すぎない一臣の喘ぎ声は色香を放ち、呆けたように快感に染まるその顔は甘く、周囲が知っているような会長の姿はそこにはなかった。

 「あっ、あっん...はげし、ん゛んッ、あっ...かなめ、かなめ...イキそ...ッ、」

 「俺もイキそう...ねぇ、一臣...中と外、どっちに出せば、いい...かな、」

 狭い肉壁を抉り、連続的に前立腺を押しつぶされ理性をなくした一臣は堪らず自身のものを上下に扱き始める。

 「な...中...中に、出せ...ッ、たくさん、溢れるくらいに、」

 先走りでぬるつく自身の陰茎を扱きながら、片方の手で亀頭や先端の穴を爪で抉り絶頂まで追い詰める。
 そんな一臣の発言、行動...すべての痴態を上から見下ろしながら要は歪んだ笑みを浮かべた。

 「一臣の、思いの通りに...っ、」

 「ひっ、あッ、あ゛あ...ッ、でて、る...奥に、」

 体の奥で感じる、打ち付けられる熱。もはや一臣に羞恥やプライドなどはなかった。

 「最高だよ、一臣会長。また明日も見せてね」

 咲のこの言葉を聞くためなら、自分の体などどう使われようが関係なかった。要とのこの行為も、もう数え切れないほどやらされている。
 今ではあれ程うざったいと思っていた要を求め、自身から腰を振り快感に浸る。抵抗感など一切ない。
 そうして要にキスをされながら、生徒会室を出ていく咲の背を見送る。

 「一臣、一臣一臣...あぁ、幸せだよ。愛してる...一臣も、俺のこと愛してくれてるよね?」

 舌を吸われ、口腔を犯される。息を吸う間に要はそう一臣に囁き尋ねた。

 「愛してる、俺も愛してる。だから、また明日も俺のことを犯せ。お前に、拒否権はない」

 前なら想像もつかなかった言葉が自身の口から発せられていく。
 そう言えば、要は明日もまた自身を犯してくれる。そうすれば、咲は楽しんでくれる。喜んでくれるのだ。一臣は心の底から要に犯されることを望んでいた。


 ―――


 ――――――


 ―――――――――――


 「一臣、俺だけの一臣。漸く、両想いだね」

 ソファの上で眠る一臣の頭を、要は優しく撫でる。
 形はどうであれ、一臣は自身に愛を囁いてくれるようになった。体を、快感を求めてくれるようになった。

 「一臣は素直じゃないからな。今みたいに咲に命令されないと、俺のことが求められないんだもんね」

 愛しい愛しい、可愛い恋人。


 「でも、咲が俺のセフレでよかった。何でも言うこと聞いてくれる」


 ― もしかしたら、こうなることを予想して一臣は俺にたくさんセフレを作らせたのかな...

 「あぁ、もう本当に可愛いなぁ」

 誰が聞いてるわけでもないのに話し続ける要の口元には笑みが浮かび続ける。


 「一臣も、楽しいでしょ?」


 そうして小さなリップ音を最後に、要は生徒会室を後にした。


 end.


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あきゅろす。
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