リクエスト小説
はなげ子さん “君を想う”/啓吾×那智/ifネタでラブラブ話/R18
「あゆ」
「ゆき」
「キューブ」
「ブーケ」
「啓吾、膝枕して」
「はいはい、どうぞ」
そう言うと啓吾は胡坐をかいている自分の足をポンポンと叩き、俺は横になってそこに頭をおいた。
啓吾と付き合うようになって半年。付き合ってわかったのだが、とにかく啓吾は尽くすタイプだ。
「あれ、しりとりの続きなんだっけ」
「えーっと...わからん。まぁ、そろそろ飽きてきてたし、なんか他のことやろうよ、啓吾」
「うん?あぁ、いいけど、何やる?」
「うーん...あー、ダメだ。この枕が固すぎて頭が柔軟に働かない」
「文句垂れんならどけろ」
「あーっ、この硬さがいいんだよな。柔らかいのなんて俺、枕だって認めないから。このぐらいの硬さがないとな、やっぱり」
「都合がいい口だな」
「んむっ、」
そういうと啓吾は笑い、俺の鼻を軽く摘まんできた。
「うわっ、どこ摘まんでんだよ!」
だから、お返しとばかりに服越しに啓吾の乳首をきつくつまめば、啓吾は顔を赤くし女のように手で自分の両胸を覆う。
その姿が何だか可笑しくて、笑えば啓吾はぼそりと何かを呟いた。
「なに?聞こえないよ?」
「....この前、乳首だけでイったくせ――痛った!!」
「あぁ、ごめん啓吾君、本当よく聞こえなかったわ」
何やらおかしなことを言い始めた啓吾の脇腹を渾身の力で抓れば啓吾は涙目で悶絶した。
そして、本当のことなのに、そう言った奴を睨めば、次は何して遊ぼうか、と慌てて話を変えてきた。
「てか、那智お腹空いてないのか?寝坊して朝、食ってないだろ?」
「あー、言われてみれば。啓吾、なんか作ってよ」
「何食いたい?」
俺の髪をくるくるといじりながら、啓吾はいつものように俺の注文を待つ。
元々俺自身料理はある程度作ることはできるのだが、啓吾は俺を餌付けしたいらしく、よく料理を作ってくれる。
最初は包丁さえ握ったこともなかったくせに、今では多分、俺以上に多くの料理を作ることができるくらいには成長している。しかも現在進行形で。
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