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リクエスト小説




 「どういう、ことだよ...」


 「まぁ、でもここまでもった方だよね。雄汰君にもばれないで過ごせてきたのも」


 スッと立ち上がり、笑みを浮かべたままユズルはこちらへと歩み寄ってくる。
それだけに無意識にも俺もユズルの歩調に合わせて後ずさる。しかし元々、覚束ない足取りだった俺は部屋を出てすぐのところでつんのめり、尻もちをついた。


 「...っ、」


 「そんな逃げないで下さいよ」


 そうして俺の足元にやって来たユズルは...


 「せっかくですから一緒に楽しみましょう?」


 「や、め...」


 女のように華奢な体のどこにそんな力があるのだろうか、と思わせるほどの力で俺の右足を掴みズルズルと部屋の中へと引っ張ってきた。

 すっかり腰の抜けてしまった体は抵抗も何もできず、せめてもと必死に床に手をしがみつかせればズズッ、と嫌な音が耳に響いた。


 ―


 ――


 ―――


 「はっ、あ゛...あ゛、ぅっ...ん゛んっ、」


 床に何度もこすれる肩。上がる嬌声。荒い息遣いに、はしたない水音。充満する独特な臭い。


 「ぅ、あっ...すご、い...気持、よ...真崎さん、」


 俺に覆い被さり、熱く昂った性器で中を掻きまわすのは、女のような容姿をした男。
獣のようなぎらついた瞳で俺を眺め、見つめる。


 「あ゛っ!ぅぐ...ぁあ゛あ゛!!」


 浅いところを擦っていた昂りが、ぐっ、と力強く奥の方まで挿入される。
 内側から内臓を圧迫されるような苦しさに堪えることができず嗚咽が零れた。

 しかし、不意に訪れる前立腺への刺激で次には甘い、吐き気のするような自分の声が部屋に響き、ユズルはそれを聞いて余計に中のものを大きくさせた。

 当たり前のことながら佐竹とは違う動きに翻弄され、何も考えられなくなっていく。


 「好き...好き好き...っ、あっ...ぅ、好き、だよ...真崎さん、」


 一心に向けられるその瞳を見ていられず、視線をずらせばユズルの肩に担がれ、力なく揺れる自分の足元が見えた。


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