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リクエスト小説




 「...っ、」


 目を覚ました瞬間、訪れたのはズキズキとした頭の痛さだった。


 ― 俺は.....。―――っ!!


 数秒もしないうちに俺は状況を思い出し、思考を覚醒させる。
 今俺がいる場所は最後に倒れた場所と同じで、動かされた気配はなかった。

 そして考える間もなく聞こえた肉を打つ音に俺は肩をビクつかせる。

 
 「...ぁ、かな...え、」


 振り向いた先にいたのは血で手元を汚した叶江の姿だった。

 無表情で機械的に拳を振っては何かを殴り続けていた。


 「う゛...っ!!」


 視線を下げた俺は一瞬にして顔をひきつらせた。
 叶江に跨られて殴られているそれ。顔と制服の胸元を血で赤く染め上げているのは...ピクリとも動かないのは先程まで俺に襲いかかってきていた男。

 俺が倒れてから今までどれだけの時間が経ったのかは分からない。
だから、もしかしたらすでに死んでしまっているかもしれない。

 過剰な...いきすぎた暴力をふるう叶江に恐怖しながらも、なんとか俺は立ち上がり近づく。


 「や、めろよ...そいつ、もう...――ぅぐっ...!!」


 肩に手を置き、声をかければ鋭い眼差しを向けられ頬を殴られる。

 「死んで、俺の手から逃れようとでもしたか。」

 「は?何言って、」

 床に倒れる俺の動きを止めるようにして叶江は跨り、体重を乗せてくる。

 「俺の許可なしに死ぬなんて許さない。殺されかけたんなら抗え。相手を殺してでも。...お前の全ては俺のものなんだから。」

 「なっ、ふざけるな。誰があんたの言うことなんてきくか...っ!俺は俺の意志で―――ん゛んっ、ふ...ぅ...っ!!」

 俺の言葉を遮るかのようにして塞がる唇。荒々しく口腔を蠢くそれに息が詰まる。
 息苦しさで快感は薄まり、犯されている、という感覚が渦巻く。


 「ふっ、う゛...ん、ん゛...っ、」


 舌を押し出そうとすれば、逆に絡め取られ痛いほどに吸われる。流れ入ってくる唾液は反射で飲み込んでしまう。
 それでも飲みきれなかったそれは口の端から外へとつたう。

 そうして唇を弄られ、吐き気がするほど口腔を犯され蹂躙された時、漸く叶江は俺の唇を解放した。


 「お前の意思なんて関係ない。この髪も、目も鼻も口も...体も、俺のものだ。」


 自らの唇を舐め、叶江は三日月のように目を細めた。

 そこからの行動は早かった。

 乱暴にズボンと下着を脱がされ、指一本でお座なり程度にほぐされたそこに無理矢理熱く昂ったそれを突っ込まれた。

 頭を床に押し付けられ、擦れる頬。狭い器具室に響くのは俺の苦悶じみた悲鳴だった。


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あきゅろす。
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