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ナイト〆ア文庫
決戦の実習
カービィ「別にいいけどさぁ、あんた誰?」
少女「あぁ、私は霧雨魔理…………」
カービィ「コピー!」
霧雨「ま、眩しい!」
自己紹介をしようとした霧雨魔理なんとかは、カービィの目潰しを食らった。
カービィ「ビームですね。分かります。」
霧雨「…ったく、なんだよ。人が自己紹介してる最中に………」
カービィ「スペカのレパートリーを、増やしていた。」
霧雨「自己紹介するが、私は……」
カービィ「あ、大丈夫っす。霧雨魔理沙さんですよね?」
魔理沙「何で分かったんだ!?」
カービィ「コピーと同時に、解析したんだよ。あんたの中身。」
魔理沙「はぁ?」
デデデ「そんなのが、あったのか?」
疑問に思う輩を他所に、カービィは解析結果を語り出す。
カービィ「霧雨魔法店を経営しているが、全くといっていい程繁栄してないらしいな。泥棒が趣味だしね。キノコに詳しいとか、名前とかで、誰かさんになんか似てるんだよな。後一つ、弾幕は火力とか思ったら、大間違いだぜ!」
魔理沙「な、ここまで詳しく解析するとは…………」
デデデ「凄いZOY!お前、3サイズとかは…………」
アドレーヌ「黙れよ!!」
デデデの変態発言から、一息つく。
魔理沙「まぁ、私だってまだ誰かが定めた新ルールに慣れてないし、お互い練習といこうぜ!」
カービィ「んで、誰が行くの?」
デデデ「お前しかおらんだろ?」
アドレーヌ「私は却下で。」
カービィ「えー、ハンマーとビームだけじゃ、足りないよ。あっそうだ。」
カービィは何か閃いたようだ。
アドレーヌ「どうした?」
カービィ「鉢巻きを出してくれ。」
アドレーヌ「え?分かった。」
謎に思うアドレーヌは、渋々鉢巻きを描いていった。
出来た鉢巻きを、カービィは定番のコピーを行い、見事「ファイター」を取得した。
カービィ「よし、準備は出来た。始めようじゃないか。」
魔理沙「やってやるぜ!」







弾幕ごっこが始まった。
魔理沙「先手は貰った!」
彗星「ブレイジングスター」
魔理沙は、勢いよくカービィに向かって襲いかかった。
カービィ「あぶっ!」
カービィは、ギリギリで回避した。
カービィ「うへー、スマブラやってなかったら、避けられなかったよ。」
突進の隙が出来た魔理沙に、カービィの攻撃。
光線「ウィップランス」
しなる光線が魔理沙を叩くつもりが、魔理沙は軽々と避けた。
カービィ「なぬ!」
魔理沙「なかなかやるじゃねーか。」
カービィ「そんなこと言われても 、どうにもならんぞ。」
魔理沙「さぁ、これは避けられるか?」
星符「ドラゴンメテオ」
降り注ぐ数々の流星群。
カービィ「こうなったら………」
木槌「ハンマータイフーン」
カービィは、ハンマーでぐるぐると回り始めた。
その勢いを流星群で止められず、魔理沙に木槌が直撃した。
魔理沙「うがあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
その一撃はとても重く、常人であらば、軽く意識が飛ぶ。
魔理沙「やってくれるな…………」
カービィ「こっちには、無敵時間があるのだ!ハハハハハ!」
魔理沙「、無敵時間?」
カービィ「そうさ、あるスペカには無敵時間があるものがある。それを発動したら、瞬間的に攻撃を受けないのさ。」
魔理沙「ならば、これはどうだろう…」
恋符「マスタースパーク」
カービィ「そんな攻撃も………」
光線「サイクルビーム」
魔理沙の放つ極太光線に対して、カービィはビームを打って無敵時間を作る。
しかしマスタースパークは、無敵時間を遥かに越える長さだった。
カービィ「ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ………」
火力の高い、マスタースパーク。なおかつ多段ヒット。それを受けたカービィは、さぁ大変。
カービィ「うー、痺れるぅ………」
魔理沙「無敵時間に、余り頼るなよ。そんじゃ、次。」
魔符「スターダストリヴァリエ」
多数の星形弾幕。立ち上がるカービィに向かい、一斉に襲いかかる。
カービィ「ひええぇぇぇぇぇぇぇい!!」
カービィは逃げ惑う。
カービィ「ならば、これでも………」
拘束「ホールド」
カービィは、魔理沙の方向へ一直線に向かった。
そして魔理沙の首を、がっしり掴んだ。
魔理沙「ぐ、苦しい…………」
カービィ「そぉれ!」
光線「キャプチャービーム」
カービィは魔理沙を投げた。
さらに、高密度の弾幕で追い討ち。
回避など、出来たものではない。
魔理沙「あうっ!」
カービィ「まだまだだ!」
拳符「ライジングブレイク」
宙に浮く魔理沙に、カービィは強烈なアッパーを繰り出した。
華麗なるコンボは、見事に決まった。
魔理沙「……………くそ…………………まだまだぁ!!」
ノーガードで受けたアッパーカット。
KOしても、可笑しくない。
だが、魔理沙には根性があった。
カービィ&魔理沙「これで決まりだぁ!!」
木槌「鬼殺し火炎ハンマー」
魔砲「ファイナルスパーク」
ハンマーに炎を宿し、渾身の力を溜めるカービィ。
ミニ八卦炉の出力を最大にし、砲撃の体制に入る魔理沙。
カービィ「くおおおおおおおぉぉぉぉぉ……………」
魔理沙「はああああああぁぁぁぁぁ…………」







魔理沙「そりゃあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
先制したのは、魔理沙。
その範囲、火力、ヒット数。
全てにおいてマスタースパークを越える。
カービィ「うがああああああぁぁぁぁぁぁ…………」
カービィが、倒れた。
それは、魔理沙の勝利を意味する。
カービィ「負けた……………のか?」
デデデ「あぁ、負けたな。残念だが…………」
カービィの目は、潤っていた。
カービィ「勝者に従うんだっけ?
どうしよう。
このまま、黴魔修好通商条約でも結ばれるのかな?
どうしよう。
領事裁判権も関税自主権も無くなっちゃうよ。
どうしよう?」
アドレーヌ「いや、ペリーとか来てないから。確かに黒いけど。」
魔理沙「安心しろ。」
魔理沙が伏せているカービィに手をさしのべた。
魔理沙「言っただろ?これは、練習だって。勝っても負けても、何も利益がないんだぜ。」
カービィ「本当に!?」
魔理沙「あ、訂正してくれ。」
3人「Why?」
3人は裏切られたような気持ちだったが、そんな疑いすぐに晴れた。
魔理沙「この霧雨魔法店に依頼してくれ!無料でな!」
カービィ「うーん、あ!あの神社まで連れてってもらおうよ?」
デデデ「いい案だZOY!」
アドレーヌ「じゃあ、お願いします。」
魔理沙「了解!!」
魔理沙と戦い、この世界のシステムが大体分かったカービィ達。
魔理沙に案内され、謎の神社へと向かうのだ。

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