†Resurrection†
中編
ふたたび、バチンッという音がして、女のもう一方の腕も自由になった。
女は手首をプラプラと数回振った後、久魅の頭を掴んでいるほうの手に添えて、肉茎を引き抜いた。
「ぶはっ、げほっ、げはぁっ!」
久魅は両手をついて、大量の白濁液を吐き出した。
「うぇっ、うぇぇっ!」
その上に胃から込み上げてきたものも吐いた。
口内射精の経験はあったが、精液を飲み込んだのははじめてだった。
「あらあら、ちゃんと飲めないの? いけない子ね」
女は地面に降り立った。両足首を繋ぐ枷はそのままなので、歩いたり脚を広げたりはできないようだ。
女は久魅の吐捨物の上に平気で膝をつき、彼女の髪を慈しむように撫でた。
最初に見た砂漠をさまよっているような表情と比べると、態度にもずいぶんと余裕が出ていた。
ようやく咳もおさまり久魅は目を開けた。
うつむいた視線の先に膝をついた女の下半身が見えた。
たったいま、大量に精を放ったばかりのはずのぺニスは、一向に萎えることなく天を睨んでぬめぬめと光っていた。
「ああ……」
それを見ると、ふたたび激しい肉欲に駆られた。
手を伸ばしそれを握る。
「まだ、こんなに……」
「そうよ、何百年分も溜まってるんだもの、まだまだおさまるはずがないわ」
女は久魅の顎に指を当て上を向かせた。
そして、目が合うと「欲しいでしょう?」とゆっくりと呪文を唱えるように言った。
その言葉を聞いて、久魅の躰にまた電気が走った。
「あ、あ……」
久魅は一度全身をブルッと震わせたあと、呆けたように女を見ていた。
股間からは絶え間なく蜜があふれて内股と膝を濡らしている。
(ホ、シ、イ)
しかし、喉になにかつっかえたように、その言葉がなかなか出ない。
言ってはならないと躰が拒否しているようだ。
久魅は口のかたちをわずかに変えながら、唇を震わせていた。
女は辛抱強く待っていた。
――何百年も待ったのだ。焦ることはない。
「さあ、言ってごらん。気持ちよくしてあげるわよ」
女は久魅の眼前で見せつけるように自らのモノをさすった。
久魅はうっとりとそれを眺め、下の口から淫らな涎をあふれさせた。
「……ほ、欲しい」
久魅はついにその言葉を口に出した。
その瞬間、喉につっかえていたものが取れて、なにものかから解放された気分になった。
それが解放ではなく堕落であることには気づかなかった。
「フフフ……綿瀬の陰陽師どもも後進の育成を怠ったわね」
女がつぶやいた。
なぜ女が自分の姓名を知っているのかなど、いまの久魅にはどうでもよかった。
どうせ夢なのだ。
それよりも、早く目の前のモノが欲しくてむしゃぶりついた。
久魅はふたたび女の吃立したものを握り締めた。
片方の手は自分の股間をまさぐり、いやらしい音を立てている。
「フフ……欲しいの?」
「ほ、欲しいっ、早く!」
「もっといやらしくおねだりしてごらん」
「久魅の……久魅のおまんこにおっきいおちんちん欲しいっ!」
女は首を傾げた。
これでまた枷がひとつ外れると思っていたのだ。
――まあ、いいか。この女は堕ちたも同然。いずれ自由になれるのは時間の問題だ。
「いいわよ……そうね、背中を向けて四つん這いになりなさい。後ろから入れてあげるから」
「は、はひィ」
久魅はそそくさと言われる通りにした。
慌てるあまり声が上擦っている。
女は突き出された形の良い臀部に手を乗せ、肉茎を熱く煮えたぎる中心にあてがった。
二つの山をそれぞれ鷲掴みにすると、白桃の割れ目に向かってぐいっと腰を突き入れた。
「ひぃっ、おっ、おっきぃ!」
秘裂はこれ以上ないほどに潤っていたが、女のモノがかつて経験したことのないほど巨大だったため、久魅は悲鳴をあげた。
「我慢しなさい。すぐに良くなるから」
「はひィ……うぐ……」
痛みもあったが、それ以上に快楽への欲求のほうが強かった。
その興奮は思考力を低下させ、日頃の知性的な言葉遣いも子供じみたものになっていた。
女が久魅の腰を押さえつけさらに深く入ってきた。
「ひ、あ、あ……」
躰を中心に向かって押し広げられながら、久魅はその圧力と快感に肩や腰を震わせた。
「いいぞ、処女ではないが、そのぶんスムーズに入る。しかし、処女以上にきつく締めあげてもくる……血は薄れていてもさすがは綿瀬の血統だな、いい穴だ…………そら、全部入るぞ!」
女が腰を久魅の尻に押しつけた。
「ひぎぃっ!」
子宮を強く突き上げられ久魅はのけぞった。
その時、また、バチンと枷の外れる音がした。
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