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- Maid in the Dark -
1.麗奴の章(4)

 「やめてください!」

 真奈はそれしか言葉が出なかった。
 いったいなにが始まろうとしているのかまったく理解できない。

 ぬちゃっ、にゅるっ、と沙織の舌が真奈の襞(ひだ)を縦になぞっている。
 たっぷりと唾液を含ませたそれが、襞をかき分け上下に動きながら、少しずつ奥へ入ってくる。
 真奈の下の口に唇を押しつけ、ディープキスをするように襞を舐め上げ、にゅるぅ、と舌を侵入させてきた。

 「あぁっ、いや……」

 真奈は、他人が自分の中へ入ってくる初めての感触におののき、何とか逃れようとしたが、三人掛かりで押さえつけられていてはどうすることもできなかった。

 「怖がらなくてもいいのよ、真奈。快感に身を委(ゆだ)ねなさい」

 「そうよ、それにほら、躰は感じてきているわ」

 香織と詩織が交互に顔を上げて言った。
 真奈の乳房はふたりの唾液でぬめぬめと光っている。
 その中心にある乳首は、ぷっくりと硬く膨らみ、天井に向かってそそり立っていた。

 「そんなことありません!」

 真奈は否定したが、三人の技術には抗い難く、快楽の波は確実に理性を浸食していった。
 十五分ほど愛撫が続くと、冷たかった真奈の躰が指先まで火照ってきた。

 「はぁんっ、いやぁ……」

 かろうじて拒絶は続けているものの、本人の気づかぬうちに、乾いた悲鳴には湿った喘ぎ声が混ざってきている。

 香織と詩織は職人のように乳房を揉みしだき、乳首だけでなく至るところに舌を這わせた。
 ときどき互いの舌が触れると、そんまま貪り合うようにキスをした。
 その恍惚とした表情には、もはや真奈の知る面影は微塵もなかった。
 沙織の愛撫は襞の谷間だけでなく、その上の小さな突起や下の穴にまでおよんだ。
 真奈が反応してくると、唾液をたっぷり含ませたクリトリスを指の腹で撫でながら、じらすように太股の内側を吸い上げキスマークをつけた。

 「ああん……だめ」

 真奈の腰が刺激を求めて、彼女の意志に関係なくうねる。

 「ふふ、ずいぶんほぐれてきたわね」

 沙織が中指を真奈の谷間にあてがった。

 「もっと、気持ち良くしてあげる」

 指先に愛液を塗りつけるようにゆっくりと回しながら、襞を押し広げなかに入れてくる。

 「あっいや、痛い……!」

 「痛くないでしょう? こんなにとろけちゃってるんだもの。ふふ、狭いけどすんなり入っていくわ」

 ずにゅう、とさらに奥深く侵入してくる。

 「ぃ……ひぃ……」

 真奈は抵抗することもできず、はじめて味わう異物感を固く目を閉じて耐えていた。


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あきゅろす。
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