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*ShortStorieS*
ふたおね(5)

 お姉さんの射精が終わって、ぼくはやっとトコロテンから解放された。
 お姉さんのモノがヌポッと抜ける。
 脱力したぼくの背にお姉さんがかぶさって大きく息をしていた。
 ぼくはしばらく動けそうになかったけど、お姉さんは息を整えると身を起こした。

 「ごめん……『入れっこ』って言ったけど、ぜんぜんおさまらないから……」

 「……え?」

 先端がぼくのお尻にあたる。
 グンと力強く反り返っている感触がつたわってくる。
 まだ硬い……。

 「ずっとあたしのターン!」

 ローションと精液がたっぷりとついたおちんちんが、また、ずにゅうっとぼくのなかに入ってきた。

 「ぅぎぃ……!!」

 お姉さんに激しく突きまくられてぼくの意識が飛んだのか、そこから少し記憶がない。



 「やっと落ち着いたわ」

 「大変なことに……」

 床一面、粘液でドロドロになっていた。
 ぼくはその上にちからなく横たわっていた。
 肛門が閉まりきらないのか、大量に注がれた精子が、ゴプッ、ゴプッとあふれ出してお尻をつたっているのがわかる。

 「洗濯機をまわしておくから、シャワーを浴びてくるといいわ」

 お姉さんは服を拾い上げながら言った。
 ぼくはのろのろと立ちあがると、まだ異物感のあるお尻に手をあてた。

 「大丈夫、大丈夫。裂けてないから。裂けてたらあしたからあたしが困るもん。ねぇ、ダーリン」

 お姉さんは、呆然としているぼくの前にまわりこんで唇を合わせると、にっこりと微笑んだ。
 ぼくは返事をする気力もないまま、よろよろとお風呂に向かった。 
 脳みそがどうにかなっちゃうんじゃないかと思うほど気持ちよかったけど、お姉さんのことを少しこわいと思った。
 ぼくのことより自分が気持ちよくなることを優先しているみたいだった。
 まあ、あんなに気持ちよかったらまわりが見えなくなるのはしかたがないけど。
 とくにお姉さんは性欲が強そうだし。
 こんなことが毎日のようにつづくのだろうか……。
 ぼくは将来に一抹の不安を覚えるのだった。





 ちょうどふたりで床のふき掃除を終えたころ、ママが帰ってきた。

 「あら、来てたの?」

 お互い家族ぐるみで遊びに行ったり来たりしているので、ママはお姉さんがうちにいるのを見ても驚かない。
 両親がいない間、子どもの相手をしてくれてありがたいと思っているだろう。

 「おじゃましてます」

 お姉さんは後ろに立ってぼくの両肩に手を乗せている。
 ぼくの後頭部に鼻をよせてシャンプーの匂いを嗅いでるようだ。

 「ちょうどよかったわ。ご飯食べていかない? さっき旦那から急な飲み会で遅くなるって連絡入ったから。もっと早く言ってくれれば食材買わなくてすんだのに」

 「え、いいんですか?」

 「いいのいいの、どうせ午前様よ。作っても食べやしないんだから」

 「すいません、じゃあ遠慮なく。親に連絡しときます」

 お姉さんの家もうちと同じような環境で、夕食は遅い。
 お姉さんは携帯電話を出すため自分のポケットをまさぐりながら「フフ」と笑った。

 「人妻のつかい込まれたおまんこって、どんな感じかしら……」

 「え?」

 顔を上げて見ると、お姉さんはキッチンに入っていくママの躰をねっとりと舐めまわすように眺めていた。
 「落ち着いた」と言っていたおちんちんはまた硬さをとり戻して、先端がドスンと衣服ごしにぼくの腰を突いた。

 「ば、晩ごはんなにかなあ」

 僕は気づかないふりをして言った。
 お姉さんはぼくの耳もとに唇をよせてささやいた。

 「今夜は『親子どんぶり』よ」





 ふたおね

 End


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