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Resurrection extend Replay
後編

 どれくらい倒れていたのかわからない。
 久魅は意識を取りもどすと、もぞもぞと上半身を起こした。
 倒れていた場所に自分が吐き出した白濁液の痕跡はない。
 膨らみきっていた下腹部もすっきりとしていて異変は見られない。
 ただ、自身が流した涙や涎、汗などでガウンは湿っている。失禁したのか、尻の下もべっちょりと濡れていた。

「ア……」

 服が濡れていて気持ち悪い。
 しかし、どうしていいかわからない。
 いつもなら何人かの看護士が来て躰を拭いて着替えさせてくれているはずだ。
 今日に限ってだれも来ない。
 久魅はよろよろと立ち上がった。
 おぼつかない足取りで数歩進みドアに触れた。看護士たちはいつもここから入って来るのだ。
 ドアはすんなり開いた。
 外は白い廊下だった。
 右手はいくつかおなじようなドアが並んだあと行き止まりになっていた。左手は少し離れたところに明るい部屋が見える。
 久魅は光に誘われる羽虫のように、その部屋へ向かってふらふらと歩きだした。
 その部屋はガラス張りになっていて、中からの明かりが廊下を照らしていた。
 機材の陰でよく見えないが、人がいるようだ。
 久魅はノブに手を掛けドアを開けた。
 そして固まった。
 生臭いねっとりとした空気が鼻をついた。
 部屋の中には四人いた。
 三人は看護士の格好をしいる。
 そのうちふたりは床に倒れていた。ひとりは机に突っ伏している。
 その後ろにもうひとり全裸の女がいた。
 机に伏せた看護士の腰を押さえ、女であるにもかかわらず股間から生えた逞しいものを激しく打ち込んでいた。

「ヒッ……ヒガッ……!」

 突かれるたびに看護士は悲鳴に似た声を上げているが、意識はほとんど無いようだった。
 やがて女のものが深々と突き刺さった。
 ずんっ、と室内を震わせる勢いである。
 看護士は「ギャアッ!」と叫んだあとなにも言わなくなった。
 「ンッ……ンッ……」と小さく声を漏らしながら女は容赦なく腰を打ち込みつづけ、動かなくなった看護士の体内を大量の精で満たす。
 許容量を超えた粘液が、びゅるっ、びゅるっと結合部からあふれ出る。
 すでに床一面が体液で濡れていた。
 女は「ンハァ……」と大きく息を吐いた後、ようやく射精をすませたモノを引き抜いた。
 ぬめぬめと光るそれはまだ逞しく天を睨んでいた。
 看護士が机から床へずるずると倒れ込んだ。
 ビクンと痙攣するたびに、その股間から白い液体がどぷっと噴き出した。
 女が久魅のほうを見てニヤリと笑った。

「探したわよ、クミぃ……」

 ゆっくりと歩み寄ってくる。

「ちょっと気持ち良くなったと思ったらみんな壊れちゃうの。最後までもったのはあなただけよ」

 『黒い女』だ、逃げなくてはならない。
 しかし、久魅は動けなかった。
 膝から上はガクガクと震えているが、足先はまるで床に貼りついてしまったかのように引き剥がすことができない。
 その素足を股間から流れ出した生温いものがつたい床に溜まっていた。
 失禁していた。
 女の手が久魅の胸に触れる。
 久魅は咽喉の奥を「ヒッ……」と鳴らした。
 それが精一杯だった。

「あたしの影にずいぶん可愛がられたようね」

 それだけで、久魅の状態がわかるらしい。

「でも、影では物足りないでしょう? これから本物をご馳走してあげるわ」

 見せつけるように、屹立したままの自分の肉茎をさする。

「たっぷりとね……」

 女は唇の端をつり上げ、発達した犬歯を剥き出して笑った。





 Resurrection extend

 Replay



 END


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あきゅろす。
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