人形姫(九)
 現れたのは少女だった。彼女はそう言って、嬉しそうな表情を浮かべて僕に話しかけてきた。
 いつだろう。

 見たことがある顔だ。
 ずっとずっと、昔に。

 そうだ……、あの顔は。
 幼い頃、一緒に遊んでいた女の子。家に閉じこもり気味だった僕にとっては、初めての友達だった。


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あきゅろす。
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