人形姫(九)
現れたのは少女だった。彼女はそう言って、嬉しそうな表情を浮かべて僕に話しかけてきた。
いつだろう。
見たことがある顔だ。
ずっとずっと、昔に。
そうだ……、あの顔は。
幼い頃、一緒に遊んでいた女の子。家に閉じこもり気味だった僕にとっては、初めての友達だった。
[前へ]
[次へ]
[戻る]
[
小説ナビ
|
小説大賞
]
無料HPエムペ!