人形姫(八)
気づくと、僕はバスの中では無く、森の中にいた。靴は確かに雑草や花々、木の根が張った土を踏んでいた。空を見上げれば、沢山の大木の隙間から太陽の光が射し込むのを確認することが出来た。
突然――、
近くから楽しげな笑い声がした。顔を上げると、僕は木のかげに人がいるのに気づいた。
「誰か、そこにいるのか」
「やっと、会いに来てくれたの?」
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