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長門有希の感情(小説)
長門とキョン
「なあ、今日は何読んでるんだ?」
見ると普段のわけわからない分厚い本ではなく、何やら普通の小説のようだ。
「ダヴィンチコード」
思わず吹き出しそうになった。こいつでもそんな俗物みたいな本読むのか。
「面白いか?」
「全然。所詮は人間が作った話。あちこちに無駄が多い。」
そりゃあお前がいつも読んでるわけわかんない本に比べればそうだろうよ。
「店員がやたら進めたから買った。でもお金の無駄だった」
いやそこまで言うか。…ん?ちょっとまて、何か今日の長門はやたらと喋ってる気がするのは俺の気のせいか?それとも好きなことには饒舌になるってあれか?
見ると長門は俺の顔を見つめていた。時間が止まった気がした。一秒だったかもしれないし、一分だったかもしれないが俺達は見つめ会っていた。意味もなく。
長門はまた読書に戻った。俺はしばらくただ座っていたが、誰もこないならここにいる理由もないので帰ることにした。鞄を掴み一言
「長門、俺今日はもう帰るよ」
とだけ言って。すると長門は目を二oくらい見開いて、そしてすぐに自分の荷物をまとめ出した。ああ、長門も帰るのか。まあやることないしな。などと思いながら部室を後にした。すぐ後ろでドアが閉まる音がした。

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あきゅろす。
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