■「こんにちわ。笹目さま。この度はこの猫忍メイをご指名してくださり有難うございます。」 そう言って現れたのは神風家の従者。猫忍メイであった。 「こんにちわ。メイちゃん。」微笑む笹目に「この人は・・・・?」 少々ビクビクしながらも笹目の後ろに隠れるように服を掴みながらカセンはメイの顔を覗く。 「あら、可愛らしいお嬢様ですね。笹目さま、こちらは?」 挨拶代わりにさっとそのスカートのすそをひっぱりめくるようにそちらを覗き込む。 「///!?????」驚いたカセンに距離をつめて近寄ったメイは下から「初めまして。」と笑顔を向けた。 相変らずのセクハラ娘である。 「・・・オイ・・・!メイなにやってるんだ・・・!!!」 後から現れた鳳太がその頭を軽く叩いた。 「笹目先輩・・・・助っ人って・・・・・・?」 まさかこの二人ですか?心配そうに顔向けるカセンに笹目は微笑んだ。 「やはりここは同じ男性でそれなりに顔見知りである神風くんと・・・・・・・・・・色々な特技に精通したメイちゃんに手伝ってもらいましょう」 にこにこと微笑む笹目。 「ハイ。私、笹目さまの頼みでしたらいつでも服を脱ぎましょう・・・・!」 そう答えるメイに「本当に脱ぐなよ!!!」鳳太はため息をついた。 作戦はこうである。成金で財布の鳳太にプレゼントを一緒に選んでもらいながら同じく財布の鳳太に服を買わせメイがドレスアップさせるという完全に神風まかせの買い物プランである。 カセンは一部の経済理由で奨学金をもらって生活をしているのでプレゼントやメイクまでには自分ではなかなかこだわれないのだ。・・・・そこで財布の登場である。 「笹目和美の頼みならいつでも手伝おうじゃないか!!!」 財布目的にされてるのを知ってか知らずかポンと胸をたたく鳳太。 「笹目さまは本当に鳳太さまを操るのが得意ですね。」 そういうメイに「操ってはいませんよ」と微笑む差笹目。 自信の文化祭で何かが一皮剥けたのか笑顔につやつやと光が見える。 「それじゃぁ・・買い物行きましょうか・・・・・!」 蘭姫の部屋。もちろん蘭姫も冬休みでそこに居るという事で。彼女も一緒についていく事になった。 「私も一緒にいってもいいの?めーちゃん?」 お茶を持ってきた蘭姫がそういうと 「めー・・・ちゃん・・・・・・。では私の事はいーちゃんと及びください。」 良く分からない法則性を用いながら姪は蘭姫に挨拶した。 笹目方式だと猫忍なのでしーちゃんだと思うが・・・・・・メイとめーちゃんは被るなと作者が少々思いながら・・・・・・・・・笹目を筆頭に彼女彼らは買い物に出ることにした ■NEXT■ [*前へ][次へ#] [戻る] |