☆ササメモリアル☆
■笹目とカセンA(学パロ)■

■「じゃぁまずこのばさばさ伸びた髪の毛をどうにかしましょうか・・・」
そう言って笹目は目の前にカセンを座らせるとその後ろで髪をまとめる。

「・・・・私の親(ア〇ツ)が・・・・あんまりそういうことには無頓着な方だったので・・・・・・私自身もカセンさんの事は綺麗にしてあげれるか不安ですが・・・できればそのままの可愛らしさを生かした風貌にしたいですね。」

そうって以前与えたウイッグと白い帽子とスカート姿を思い出す。
長いほうがやはり女性として彼女も綺麗だが。出来れば今の髪型を生かしたい。
そう思いながらサイドの髪を編み始めてみる。

「このまま編みこんで私のようにしたら殆どリボン姿で麗姫さんと被ってしまいますね。」
そんな事を思いながらも眼鏡の麗姫さんだったらポニーテールや色んな姿が似合うだろうなと思いながらカセンの髪を触り続ける。

「くすぐったいです。笹目先輩//」
それがうなじのあたりを刺激してどうやら彼女は少し過敏に反応したようだ。

”可愛らしい・・・”女の子らしいその反応に笹目は少し悲しくなった。
そういえば自分はそんな反応すらした事が無い。

誰かに髪を触られた事は無いが多分ソコまで反応はしないだろう。なんだか彼女を見ていると自分がどうにも只の人形のような気がして寂しさを感じるがそれでも生きた彼女のその姿勢をどうにかしてあげたくて・・・触れるほどに自分もそう近づきたくてなんだかそう思ってしまう。

「・・・・・このまま三つ網にして結んでみますか?」
前のさり気無いピンで結んだその前髪も可愛かったような気がするけれどもとりあえずサイドを三つ網にして結んでみた。

「いーなー・・・カセンさん・・・私も三つ網にしてみようかなー・・・・・」
隣でソレを見ていた蘭姫が椅子から足をぶらぶらさせてそういい始めた。
そして「ねぇ僕もー・・!」と抱きついてくるその弟。乱鬼くん。
「はいはい。乱鬼くんはまた今度ねー・・・・?///」
といいながらもなんだか少し小さなその小学生に異性をという物を意識してしまい少し笹目は恥ずかしくなった。

そういえばこんなにも自分が感情的になる事はあまりないような気がする。何気なしに足を動かしたり誰かに抱きついたり・・・・・・・・。同じ部の彼女にはよく抱きついたりもするがその程度で他にはあまり人脈は無い。自分から何かをしようという事が本当に珍しい事なのであの時は自分なりに頑張ったつもりでもまだ自分は”演者”のままなのかもしれない。

そして笹目はくすりと笑った。
今度は”演者”ではなく”縁者”として二人の縁を結べたら・・・・とそう思いながらカセンの髪を結んでいるとインターホンがなった。

「おーい・・・・・・・・・・・。蘭姫茶菓子買って来たぞー・・・・」

この部屋の主早乙女ダイナである。
・・・どうやら主は妹(蘭姫)に頼まれて遊びに来た二人のために茶菓子を買って来たようだ・・・・・・


「って・・・!!!!!!!!!なんでキャラクターグッツ付きのお菓子買ってくるの・・・!!!!」
中身を見て蘭姫は突っ込んだ。

「うるせぇ・・!こっちは美少女フィギュアが欲しかったんだ・・・//!!!!黙れ・・・!!!」
決してオタク類というわけではないが遊びに来ている美少女に触れることが叶わないせいか腹いせにフィギュアを買って来たようだ。

「俺はこれからこの美少女達となめるように遊んでやる!!!!・・・お前ら全員こうなりたくなかったらさっさと家に帰ることだな・・・・!!!!」
そう言ってダイナは菓子箱からフィギュアを取り出して遊び始めた。

「全員って・・・・」
・・・・・・・「教育上よろしくないと思いますが・・・・・・」

カセンと笹目が突っ込んだ。
もちろん普段はそんなことをしない男なので蘭姫はあまり気にはしていないようだが。

ここにくるといつもいろんな人の人らしい姿が見れると思い笹目はほっとする。
まだ学校ではそこまで曝け出していないのだろうか。自分が演者であることを自覚しながら。
笹目は茶菓子として着いていたラムネ菓子を頂いた。

「殆どラムネしか入ってないじゃん・・・・・・・・」
はぁとため息をつきながら蘭姫は兄を蹴った。

もちろんじゃれつくような小さな反抗であるが。

「・・・・・でも割と美味しいわよ。コレ。」
・・・・・・・一緒についてきた別のグミ菓子を頂きながらカセンがそう言った。

■NEXT■

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あきゅろす。
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