■こんばんわ。お父様、お母様お元気ですか?(両親への手紙風に始まります。) 〇月×日。本日は放課後の公園にて可愛い絵描きさんを見つけました。 まだ幼さの残るあの表情は1年生か2年生の子かしら? 今日は公園に演劇の役作りにやってきたのだけれども熱心に風景画を描いているその子を見つけたので邪魔しちゃいけないかなと思ってそのまま帰ってきました。 同じ学校の制服を着ていたので美術専攻科の子かしらね。 今日は私が珍しく早く帰ってきたものだから犬のテツも大喜びで沢山じゃれついてくれました。 まだまだ進路の事は先のことまで考えたくありませんが今はその出会いを大切にしたいと思います。 もしかしたらまた会った時にその子とお話できるかもしれないですしね。 それではお父様、お母様今日も失礼してもう寝ようと思います。 お二人とも体調に気をつけてお仕事頑張ってくださいませ。 笹目和美 ----- ■おはようございます。お父様、お母様お元気ですか?今日は日差しがとても暖かく朝からお散歩日和です。 〇月×日。本日早朝たまたま散歩にいつもの公園の近くを歩いていたら不思議な歌声が聞こえてきましたの。 最初はどこか別のお国のお言葉かと思って聞いていましたがどうやらそれは日本語のようで・・・・ 不器用ながらにも強い意志を持ったその独特の歌詞に少々聞き惚れてしまいましたの。 ・・・・それで朝の勉強の時間をうっかり過ぎてしまい今日提出のレポートを仕上げるのを忘れてしまい朝型同じ3年の理数科の彼に”手伝って・・・・!!!!”とお願いしたところ 「断る。」と。冷ややかな目で見られてしまいました。 やはり勉強の苦手な女性は良くは見られないのでしょうか・・・・・・? それでも同じ3年の”部長”に手伝ってもらってなんとかレポートは完成しました。 先生に提出が遅れて少々言葉を濁されましたが今度の演劇部の講演会の方”楽しみにしているぞ!”と肩をポンとたたかれました。 けれども私はまだ”人魚姫”になりきれてないので少し不安が残ります。 王子に届けるその歌声も朝に見かけた彼のようにまっすぐで情熱的に歌えるといいですね。 ではではこれにて朝の日記は失礼しようと思います。 お父様もお母様のお仕事の方ミスが無いように気をつけてくださいませ。 テツの散歩中に見かけた素敵な方をまた見かけることがありますように。 笹目和美 ----- ■お父様、お母様お元気ですか?こんばんわ。本当は寝る前にコレを書こうと思ったのですが今日は沢山色んな事があって逸る気持ちを抑え切れませんでした。こんな私をお許しください。笹目和美です。 〇月×日。今日も朝からいつものように散歩コースを歩いていたら突然の雨が降ってきて近くの公園に雨宿りに行きましたの。そしたら丁度同じ場所でいつも歌っている彼と隣り合わせになりました。 「凄い雨ですねー・・・・」 そういわれて。私もそうですね。と答えたかったのですがその声がいつもの歌声とは違ったすこし低めのまた違った男性らしい声だったのですこしドキっとしてしまいました。そう思って返答が返せないうちに雨が上がり彼はまたどこかへ消えていきました。 2年生の加藤ミツルくん。 演劇部の後輩に彼のことを話したらすぐに名前が上がってきたので覚えてしまいました。 いつもの歌声も情熱的で素敵だけれども普段の声もまた違ってて私はそれも素敵だなと思いました。 それからお昼休み二年生の田鶴八重花さんに後ろから抱きしめられましたの。 『笹目セーンパーイ!貴女を逮捕します!大人しくしなさーい!!』 そう言って後ろから抱きつかれたのですが私が驚いたのは手より先に当たった彼女のその大きなあのお胸。 ・・・それが声とともに背筋にぶつかっていきなりのことてゾクッとしてしまいましたが話せばとっても可愛い後輩さんでとっても安心しましたの。 それにしてもあのスタイルは本当に羨ましいなぁと思いました。何度思い出してもあのコルセットのついたドレスの似合いそうな体形が羨ましくて思い出してはため息がつくばかりです。 演劇部にもあのような元気な役者志望の方がまた入ってきてくれないかと今日も私は部で練習をしてきました。 本当に今日はとてもいろんなことがあって明日はまたどうなるのだろうと思う反面日が過ぎるごとに刻々と卒業が近づいてきてすこし寂しい気持ちもあります。 私はまだこの学校で役者でいたい。・・・・・でも本当は本心から本当の自分を曝け出したいのです。 お父様お母様ごめんなさい。私はまだ”生徒”の役を演じています・・・・・ 笹目和美 ---- ※このように最初は笹目の一人語り「笹目日記」から始まりました。 最初の頃は色々と制限がなく失礼な真似をしてしまった方もいらっしゃったかもしれませんが。コラボさせていただいた親御さんには感謝しております。本当に有難うございます。こんな感じで進んでいくんで続きも宜しくお願いいたします^^; [*前へ][次へ#] [戻る] |