■華桜戦記/小説倉庫@■
■†THE UNLIMITED 萩原 カセン Upart†E■
■ヒロインのいない少佐夢8話まとめ。■

「海軍の最新兵器相手に真っ向勝負?」

”戦闘は1対1の空中戦で行う。”

「一対一の空中戦・・・つまり決闘か・・・!」

「あたくしにやらせてください!・・・・こうなった原因はあたくしにあるんだし・・・」

”責任は取って見せるわ・・・!!”

「いや・・・今回の任務は。”兵部、君にやってもらう・・・・!”」

■†THE UNLIMITED 萩原 カセン UpartE† ■

”僕は勝つよ・・・・不二子さんや仲間のために・・・それに”
「僕を”信じなかった”お父さんを見返すために・・・・・」
”皆となら・・・行けるかもしれない・・・もっと高いところへ!!!!”

「来た・・・・!!!!」
”敵は時速500キロ以上・・・今まで相手にしてきた練習機とは訳が違う”
「こっちの利点は小回り。”空中で反転して後に撃てる事”」
”ひきつけて起動を変え、敵が機首を向ける瞬間に振り返って撃つ”
「勝機は”この一瞬”だよ」

練習相手となって僕に”指導”をしてくれた”志賀さん”がそう言った。
でも・・・・

”どんな戦闘機にも”確実な”弱点が一つあるじゃない?”
「”操縦席さ”操縦士の”頭を打ち抜けば”・・・”一発で片が付く”。」
”どうかな?これなら勝ち目があるんじゃない?”
純粋な”僕”はまだ”勝ち負け”やゲーム程度にしか”人”の”命”を考えては居なかった。
”僕自身”が事実撃たれる”その日”までは。
能力を”使えば使うほど”僕自身”高みに登れる高揚感”
ずっと”このまま”でいたかった。”皆と一緒に。一緒なら・・・”
僕は”どこへでも・・・”何にでも”神”にだって手が届いたような・・・
”神に愛されて手に入れたこの力”を最大限に”好きな人”に観て欲しかった。

「くっ!?このままじゃすぐに捕まっちゃう!???」
”もっと速度を上げるんだ・・・!それまでは不規則に飛んで回避するしかない・・・!!!”
飛べばと飛ぶほど”好きな場所”へと”どこへでもいける気がした”
あの日が”来るまでは・・・・”
体が軽いまるで”大きな女神か天使に支えられているように”
軽い体で”空を飛んだ”あの頃は幸せだった・・。

”体が重い・・・・まるで何かが足に絡み付いてるみたいだ・・・・”

「隊長!?京介は勝てそうですか!?」

「苦戦中だ。」
”しかし・・・・”
「事態は想定の範囲内だよ。」
君たち同様”私もこの部隊に自分の未来をかけている”
今日の”勝負”に”彼を選んだ”私の戦略に間違いない。
”まぁ観ていたまえ・・・”
「”重圧が大きいほど、”その下でくすぶっている力は大きいものだ”」

”こっちが撃つための間が取れない・・・”

”その力を使うんじゃない・・・・京介・・・!”
「誰かに利用されるだけだ!”お前の母親のように・・・・!」
”今”思えば”父”の考え方は”正しかった・・・”部分もあったかもしれない。
只あの人は”死んでしまった”母の亡霊に”捕らわれすぎ”た人間だった。
”思念体”でも残っていれば”ソレ”もまた”変わったかもしれない・・”
只”その時の僕には手に入れた力を使う事への幸せ”と”ソレを求めて”使う事を
”幸せ”な事だと示唆してくれる存在がとても”大事に思えたんだ”
今でも”仲間の事は大事に思っている。不二子さんや過去の絆も忘れたわけではない・・・”
只・・・。
『でもお父さん!”僕は能力者なんだ!!!”それが”僕”なんだよ!!!!!!!』
誰よりも”僕”自身を”一人の人間”僕自身として”見てもらいたかった”
それは”時に”好機の目で”愛情の目”で”僕として”優しく包まれたかったんだ。
”薄暗い”父の”引きずる”過去じゃなくて”
僕が信じた”その未来へ・・・・!”
『”僕は・・・僕で居る事を止めたくない・・・・!!!!!!”』

「それが”模擬戦の前に眠れない理由かな?」
「スミマセン・・・”お父さん”はきっと”僕”が”勝つこと”を”望んでいません”・・・。」
”力を見せれば見せるほどに僕は居場所を失っていく化け物と忌み嫌われて”
人間として”目を向けられず・・・”
それが父なりの”愛情”だったのだと思う。
「なのに・・・僕は・・・・」
模擬戦の前日船の上で隊長が僕にこう教えてくれた。
「知っているかい?”英語では才能の事をギフト”贈り物という。」
”神は・・・・与えたもうた物を生かせと言っているんだ”
「何も恐れる事は無い。お父上の事はもう忘れろ」
”今はここが君の家だ。この隊がある限り、君は、君のままでここに居ていいんだ。”
「その力を最大限に発揮さえできれば・・・”君”は」
”何にでもなれるし、どこにでも行ける・・・・!”

その瞬間”幼かった僕の能力”はしがらみから開放されて”まるで羽でも生えたかのように軽くなった”
「隊長!皆、やりました!観てくれましたか!????隊長!????」
僕はそれが嬉しくて”仕方なかった”。
”只、その時の僕は考えもしなかったんだ・・・・・”
その時”隊長”がどうやって”僕”を”僕の力を手に入れたのかも”
つまりソレは”僕の父が・・・”
僕のためにつけた”日記を見ていたからだ。”
父が”僕を”怯えるように・・・・・”毎日つけた成長日記”それを見て”僕に目をつけたことも・・・”
全ては”計算の上だったのかもしれない・・・・・”
それでも僕はあの時”自分が”自分のいた場所が”最高の場所”だと思っていたんだ。
”誰にもソレを止められない・・・・・”僕が自分でいられる”場所は・・・・!
”僕が僕のままずっとずっと居られる場所は・・・・”
「隊長ーーーーーーーー!!!!!!!!」
二匹のイルカを保護し。僕は初めて”思うがままに能力を使えた”
その”喜び”と”素晴らしさに心から喜んだ”。
「あぁ・・・全員無事だな・・・良くやっ・・・・!??」
「・・っはは!!!あはは!!!!」

「うわ・・・っ!」
体の軽さと高揚感。あまりの嬉しさに僕はそのまま”隊長”に抱きついた。
”お父さん。僕は・・・自分の信じた道を進もうと決めました。”
その決意に。”悔いはありません”。
”もう一度やり直せたとしても、きっと同じ道を選ぶでしょう。”
この場所で・・・・”皆と供に・・・・・・・!”

”自分達の未来は自分の力で勝ち取っていける・・・”
京介、あたくしも。貴方みたいに・・・前に進んでいかなくちゃ・・・・!
不二子がソレを見つめながら。その間志賀さんがイルカ達を保護し見送って行った。
「仲間の一頭は気の毒だったね。守れなくて、すまない。」
少々心を痛めながら志賀さんがイルカに言う。
ソレに”機械音のようなテレパスで答えた2頭のイルカ達。

”有難う、でも気をつけて。…僕達より。君らの方が・・・”

『ずっと。”死に近い”。』

あの日。”皆”に”成果”をたたえられるように高らかと胴上げされた
あの日が懐かしく。”とても暖かい”あの日までの僕の記憶はとても”輝かしく美しかった”
「隊長!???お聞きですか!?昨日の広島爆撃」
それから何年かの月日が経って、”その日”は急に訪れた。
”たった数年”何十年もそれから”地獄”を見続けて”生きた僕にはたった数年”
その”たった数年”でアレから”何年も。何十年も変わらず凍り続けて来た僕とは違い”
変わったんだ・・・・”あの人は・・・・”
たった”それだけ”たった”一つの”予知”それだけで・・・。
”思い出すほどにあの頃の記憶が憎しみへと変わっていく・・・”
思い出すほどに”変わらない”それが深く深く僕を”抉る”
「あぁ・・・。”新型爆弾だそうだな”君たちはよくやってくれたが、この戦争は終わりだ。」
”道はもう無条件降伏しかない”
「そんな・・・!???」
その時の僕はまだ”あの人”を”尊敬していた”自分自身も”大きくなって”ずっと”憧れに”それに”近づけた”と思っていた・・・・。
「この国にはもう”まともな戦力など無い”。超能部隊も君以外全員が負傷している」
「一人でも戦えます!せめて”新型爆弾”の”二度目の攻撃は阻止してみせます!!!」
”僕一人でも出来ると思った”
子供の頃の”あの時のように”アレからずっと”大きく育って僕はずっと”力”をつけた。
僕一人でも”自分の居場所”を守れると”信じたかった。”
「もういい・・・!」
”この先の運命はもう決まっているのだ、敗戦。復興・・・・”
「そして・・・・次の破滅・・・・・!!」
「それは・・・?」
”僕”もまた”その日”のソレに喰らい付いて生きるだけの”亡霊”なのかもしれない
しかし”僕の居場所”を”他”に見つけるすべを考える事はできなかった。
”あの瞬間に。僕は一度死んだんだ・・・・”
そこから”どんなに”あがこうとも”死んだ”道は”生き返らない・・・・”
”死んだ仲間もソレと同じだ・・・”
『レベル”6”の僕も”この予知”からは逃れられない。』
それが”ノーマル”だったあの人なら”尚更”ソレから”逃れる事はできなかったのかもしれない。”

「死亡したイルカの脳だよ。コレを”解析”した結果”彼らは我々に、予知の一部を隠していた事を判明した”。」
「え?」
「戦後、”超能力者”は増え続ける・・・・」
”そして”
「”君はそのリーダーとなり世界を滅ぼす!」
”隊長は”きっと”幻想”に”取り憑かれていたんだ”
「な・・・何を言ってるんです?」
そういって隊長は僕へとまっすぐに銃を向けた
「た・・・・隊長・・・!」
「君には感謝している。だが”我々”が”君のような化け物を作った事は占領軍には知られるべきではない”」
「化け物・・・」
そう”あの人は”あの男は”とり憑かれていたんだ”自分が”化け物”たちを”人間だ”と支配して。
そして自分の”力”で”ソレ”を”正義”と”変える”その”夢を・・・”
『”栄光”に”支配された愚かな普通人”』

「冗談・・・ですよね?”隊長”?」
信じた”その人”に”化け物”と言われて僕は涙が零れ落ちそうになるのを必死に我慢しながら、
その体にその足にすがり付こうと必死だった。
『何を捨てても僕の居場所は僕の力を行かせる場所は・・・・』

その”場所”が”その日”生きてたはずの”僕の全てを奪って今も尚”奥底を凍らせて殺そうと締め付ける。
「”君は・・・・”他の誰にも渡すわけには行かないんだ・・・!」
バァン・・・!!!!
「・・・っ・・・・かは・・・・っ」
「京介・・・君を”人類の敵になどしない”・・・・」
その”時点で”僕は”隊長の言う人類”から外されていたのだろうか・・・・
「”その力は・・・私だけのものだ・・・・”」
『隊長は”僕を人のままで殺したかった訳じゃない”』
自分が”描いた”ゲームに負けてその先”僕”が”僕自身が”その身を持って”ソレを描く”未来に”嫉妬”していたんだ。
初めてココに来て”現れた”隊長と”僕”の”差”。
『”ノーマル”の隊長には”手に入れられない”自分を変えることの出来る能力(チカラ)。』
”隊長”は”僕達”エスパーを身に置く事でソレを”満たして生きてきたんだ”
強く強く秘めた”その底知れない劣等感と憎しみを”笑顔に変えて。
『ずっとずっと”憎んでいたんだ”本当は”僕達を”・・・。』


けれども”ソレ”が”彼を見捨てて”ひとり立ちする未来に”嫉妬”を抱いて焦がれていたんだ”
『それがきっと”憎しみとして”初めて表に出た瞬間だった。』

「人類の敵・・・・化け物・・・・・?」
”僕らは・・・・所詮・・・”
ガァン・・・・
”最後の銃弾が僕の額へと浴びせられた”
「おめでとう。コレで君は二階級特進だ。」
せめて”貴方”が一緒に死んでくれるなら”僕はその道を選らんだかもしれない”
けれども”僕は”只の貴方の”未来”を飾る”華やかな只の化け物(そんざい)”
只それだけ。”安く”買った”生花”とて枯れてしまえばもういらない。
新しい”花”を探して”自らを着飾って”そして”その道を”輝かしく迎えるのだろう。
『足元に転がった無数の屍に目もくれず。汚れた足場の血も見ることなく只
自分の描いた”理想”の地位を”輝く栄光だけを”・・・。』
「”他の仲間と供に名誉の戦死として・・・・・”」
自分の”手”を汚し”過去を消して”新しい”輝ける未来”行くためだけの只の飾りの”人形だった”。
”代わりなどいくらでも居る・・・”手など他にも沢山ある。”
『只”自分以上の”物”がそれ以上の上につくことを許さない正義と偽善に溢れただけの歪んだ愛の結晶だった。”』
只の”子供と同じだった”
いやそれ”以下の存在”だった。

”それは『僕への愛』じゃない・・・・・”

「あ・・・・っ!????バカな・・・・・!??」
隊長が”愛していた”のは”自分自身”『早乙女英治その人ただそれだけ』だった。
無残にも僕を殺そうとし、なおかつそれでも立ち上がった僕に更に迷いもせずに銃を向ける。
この人の中に”人”としての”僕はもう存在しない”
『そう”僕は只の化け物だ・・・・”血と闇を求める只の化け物・・・』
それでも”同じ”化け物がこの先この世に”現れる”というのであれば・・・
”僕はどんな手を使ってもそれを絶対守りたい”
僕が受けたその思いを”目の前で繰り返したくない”
傍で育てて愛したソレを。”目の前で失いたくない・・・”
”僕らは・・・・・”化け物なのか・・・・・・?”
よどんだ瞳で殺したその男に別れを告げた。
けれども”受けたこの傷が”うずく”ソレ”が僕を締め付けて放さない。
”ならば目に入れなければいい”それでも”世”にエスパーは増え続けるなら逆に目に止まるその場所で”僕がソレを守りたい”
「僕は許さない・・・・僕たちを裏切ったノーマルたちを・・・・・」
”この地上から・・・・・必ず・・・・・・”
目を逸らせない・・・”消す事が出来ない”この傷も増え続けるエスパーも心の傷も、
『消す事が出来ないのなら・・・・・』
ならば”ノーマルを消してくれよう・・・・”それが”早乙女英治”という”思い上がった”化け物を生んだこの”世界への”復讐だ”。
その”気持ち”だけが今の僕を付き動かして離さない
”せめてあの時隊長が・・・僕と一緒に死んでくれたなら・・・・”
『そしたら”僕”は”死神”に嫌われる事無く逝けたかも知れない・・・』
けれども”気まぐれな死神は”僕を逝かせてはくれなかった・・・・・
”時よ・・まだもう少し待ってくれ・・・・”
僕が”クイーン”が幸せに生きる未来を作りあげるその日まで。

■END■
■+8話感想で”マジボケ”かましてたことへの”お詫び”■
※”感想”に”ボケ”と”語弊/誤解”が”生じて”しまったので”お詫びです”。
只”感想”自体は素直な”気持ち”として残しておきます。
上で”誤解”が生じた部分の”お詫び”と”謝罪と理由”です
半面28/29巻原作オリジナルverもアニメ派の方への宣伝としてオススメします。
”志賀さんの美腰と忍者の人魚幻覚”に踊らされて”忘れてました”というわけで感想苦笑^^汗↓
※”ボケ”ましたスミマセン汗^^;
■ヒロインの居ない8話合わせ。そして”一旦”ここで”エンド”。
次回また”展開”が変わりそうですね”ED”に出したのであれば”あの子”達も世に出してあげて下さい次回から
切実に願いますハイカズラ大好きです苦笑^^9話以降どうなるんですかね楽しみで仕方ないです。
そして”アニメオリジナル”漢同士の”友情”に悶えました、有難うございます。
”京介くん大活躍”ずっと”印象”に残りました”運命性”な出会いからの”変えられない宿命”
けれども”ソレ”を”変える”力を持つ”ヒノミヤ”は”ユウギリ”はそしてカセンは!?
■9話以降が気になって仕方ありません(苦笑^^楽しみで仕方ない苦笑汗^^汗楽しみです^^汗^^;)
※2013/03/04執筆者より※
■&”マジボケ”かましましたスミマセン(汗/同日”発覚により
”一応お詫び申し上げますが”素直”な感想残していきます^^苦笑汗^^;
■スミマセン汗^^汗汗^^;

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