■”ガァン・・・・!!!!!” 皇女に向かって撃たれる銃、その”音を”聞いた瞬間に”全身の血が沸き立つのが分かった” 「もう遅いんですよ・・・・」 少し”脅してやったら”あっさりと怯えるように”隠滅し損ねた”証拠を捨てて”皇女”殺しに向かったそいつ。 「しまった・・・!」 そういって皆本が開け放たれたドアを見た瞬間に 「”こちら”で全て同行を抑えてます」 用意していた携帯を私 「君は・・・・・?」 皆本がそう言った瞬間に”紅葉姉からの回収”が来た。 ”良くやったわ。カセン” 「後は”バベルの奴らが上手くやるのを”監視させてもらうぞ。」 「・・・すっ!お疲れさん!!」 傍には司郎と葉ちゃんもいた。 「ちぇー・・・・やっぱ”パンドラ絡みじゃねぇーか”」 ま。奴らが”付いてる以上”俺の出番は無さそうだな。 と”さっさとシャワーでも浴びて”この国をオサラバする前に城の”可愛子ちゃん”でも落としてくっか・・・。 「しかたねぇ・・・」そういって賢木は自分なりに”頑張ったご褒美に”と上空にいたそれを目撃したその後にシャワーを浴びに部屋へと戻っていったのであった。 「・・・・っああああああああああああああああああ!!!!!!!」 ”監視する”後は”彼らがそれを現行犯”で抑えるのを”見守る”のが最後の”今回の勤めだった”しかし”護衛”にまぎれて”近くから”援護に付くつもりで皆本達の後ろにいたカセンはそれが放たれた瞬間”ヒュ”っと音と立てると無理やりに皇女に”発砲した”ソイツをいきなり蹴り飛ばした。 それは”ユウギリ”が能力を開放しかけて少佐が”現れたその直後”思い切り蹴り飛ばした勢いで回しげられた男は近くの崖下へと突き落とされる ”ひっ・・・” 男が”死を覚悟して頭を抱えた瞬間”少佐の念動力”でそれをその場で固定した そして男が振り返る 「”お前は・・・・組織側の暗殺者じゃ・・・・!!!”」 「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 暴走状態のカセンが”ガンガン”と持っていた銃を男に向かって撃ちまくる。あくまで”身体に”当たってはいない。 当てれば”パンドラ”側も”組織”として”現行犯の汚名”が付く。”分かっているがその気持ちは止められなかった” 「あんたみたいなのが!!!!!!!あんたみたいなのが!!!!!!!あんたびたいなのが!!!!!!!!!!!!!!」 ”エスパー”を”利用して”あんな小さな子供”までも”研究施設”に売り込んで。 ”許さない・・・・!!!!!!!!” 殺してやりたい・・・・・・ ”絶対・・・・・ぶっ殺す・・・・・!!!!!!!!!” 思い出したくも無い”過去”を思い出してしまった。 ”デッドロック”でのそれの一部は”真木達”と他の収監エスパーの解放に付き合った当時に”目撃した” 自分がいた”世界と同じその場所に”コイツは”何もしらない幼女”を売ったんだ・・・・ 分かっていた”知ってはいた”それが”今回の仕事だった”けれども”本来”こんな男が”持つべきはずではないソレ”の音と臭いを嗅いだ瞬間に。 皇女を庇って”アンディ”が撃たれたのを目撃した瞬間に”とっさに”我慢できなくなった 「殺してやる・・・・・!」弾切れした一本目の銃を投げ捨てもう一本の銃を構えて撃ち殺そうとする その瞬間 「待て・・・!!!!!」「ヤメロ・・・・!!!!」 傍にいた皆本とアンディが両面から自分を押さえ込んできた。 「だってアイツは・・・・・!!!!!!!」 ”アンタに傷を負わせたんだよ・・・・・!?????” それ以上の”心の傷”が”引き裂かれるような思いを抑えて泣きながら”アンディの方を見つめた 「だからって!お前やっていい事と悪い事があるだろ・・・・!!!!!」 「そうだぞ・・・・!多分”今回”の兵部の目的は”コイツの現行犯逮捕”と”中立体制の立場からの公とした収賄露見だ!”君”が今やってる事は”ソレ”を全て台無しにすることなんじゃないのか!???」 皆本にそういわれて ”分かってるけど止まらない・・・・自分のこの衝動をどうしたらいいのか分からなかった・・・・” 「だったら・・・・・アンタが・・・・・・」 ”アンタが無理やり止めればいいじゃない・・・・!!!!!” 「は・・・・?」 泣きながらそう言って”顔”を向けたアンディに向かって 「止めたかったらキスでも何でも無理やり力でねじ伏せればいいじゃない!!!!!!!」 只でさえ”能力”の使えるあんたなら”止めることくらい簡単でしょ!??????” そう言って”アンディ”に止まらない”自分”の”制止”を求めようとした瞬間だった 「・・・んっ・・・!???」 いきなり”反対側から手を伸ばしてきた”皆本”に”制止命令”を出すような”濃厚なキス”をされた 「あ・・・・オイ・・・・っ!!!!!」 影から見ていた真木がそれに反応するのを無理やり紅葉と葉が止めた 「コレで君は満足したのか・・・・!?????????ならばこれ以上の無駄な行為は止めて早々に銃を捨てて投降するんだ」 「・・・・・・・・・・やるねぇ・・・・皆本くん・・・」 ”でも今回の”手柄は”あくまでこいつだけで”君に”彼女は渡さないよ? 「彼女もまた”僕”のものだ”クイーン”を傍に置く君には絶対渡さない」 そう言って”崖の途中で静止させられていた男を目の前に渡すと”アンディ”は”硬直状態”のカセンとその銃を拾いユウギリの傍へと距離を置く。 そして皇女と兵部による”ユウギリ”の”人生”その先についての”密約”を交わした後、何か言いた気な”皆本”を置いて姿を消した。 そして”ユウギリを近くのホテルのベッドに寝かしつけ”面倒ごとが整理して混乱が明けた翌日、”それを見届けて一安心”するかのようにモナークを後にする予定だった。 「・・・・・反吐が出るね。あの皇女”ユウギリ”を物か何かのような目で・・・・・・」 そう言って少佐は床につばを吐くとホテルの上からモナークの王国をもう一度見つめ直した。 ”ユウギリ自体の”未来”は”本来”彼女自体が作るものだ”誰かが”手を取って”それを差し示すものじゃない。 ”それでも僕はこの先の「女王」の幸せな未来のためならこの程度の汚れ役喜んで買ってやろうじゃないか・・・・” 「少佐・・・・」 それについてきた真木も少し心配そうにそれを見つめる。 「しかし真木も大変だねぇ・・・」 「は?」 ”あの瞬間・・・・” 不意にされた”暖かいぬくもり” 本来なら”アンディ”に無理やりソレを”指示するつもりだった”汚い自分への”自虐のように” 自分は”汚い存在だと改めて”距離感を掴み直すように なのに ”あんな簡単に・・・・・・柔らかな日差しのように・・・・・・” 優しく触れられる人間がいるんだ・・・・・・・・・ まだ”唇に残る”生暖かい感覚。”ソレ”が忘れられない。 ”初めて”の”この気持ち・・・・”いや、”きっと”初めてじゃない・・・・”それは自分が”本来”好きだったはずの”上官”に”求めていたソレ”と同じものだった・・・・。 「・・・・・・・お疲れさん・・・・・・・。」 どうしたらいいかわからなくて”とりあえず”アンディのほつれた”上着”を縫ってやるから、と上着を奪い取り。自室に戻って”先ほど”の”皆本”の”感触”を思い出してうろたえていたところにアンディが”完ジュース”を持ってやってきた。 「とりあえず・・・・・・酒は手に入らなかったんだけど。オレンジジューズでいいか?」 そういって傷の手当てをした肩を見せ付けて寄って来るアンディ・・・・。 「有難う・・・・・・。」 そう言うカセンはどうしたらいいか”分からない”というように後ろから話し掛けてくるアンディへと顔を向けることが出来ず背中越しにそう答えた。 「上着・・・・もう直してくれた?」 そういってアンディが後ろに座って背中を自分に預けてくる。 ずしりと感じる筋肉質なその背中。ごつごつとしたそれを背中越しに感じながら開け放たれた自分の手にそのごつごつした手を重ね、 ”今日は大変だったな。”と向きを変える様にして包み込まれるように抱きしめられた。 その目の前には”自分用に”と用意してくれた”オレンジジュース” ”司郎”には”言えたけど”アンディには言えない。この”数日間”自分がココに”潜伏中”退屈しのぎに何をしていた。 けれどもいえることが多々一つだけあった 「アンディ・・・・・・私・・・・・・何だかおかしいの・・・・・・。」 「どうしよう・・・・私・・・・・」 ”皆本が好きみたい・・・!????” 振り返って”困惑した表情でこちらを見つめるその少女に”ヒノミヤはどんな態度を示せばいいのかわからなかった・・・・・。 「なぁ・・・賢木・・・・・?」 「何だ・・・皆本・・・・?」 ”自分へのご褒美”を終えて”楽しんできた後”の賢木に皆本が行った。 ”日本”へ帰ったら”もう一度”兵部達の”同行”を”調べ直す”必要があるな。 ”あんな少女”初めて見た。”前”に”兵部”が”薫達にちょっかいをかける前”は”暴走していた”小さな少女も”銃を乱射していた更に傷ついた猫か何かのような”初めて”チルドレン”にあったときのような”薫”に似た”その少女”ももう一人”オッドアイ”の観たこと無い青年もいた。 「・・・・・そうだな・・・・・。」 ”俺”が見たのは”誘い損ねた”モナーク側に潜入していた”童顔美少女”だけだけどな。 賢木もそういいながら”報告書をまとめる皆本の後ろで自分の荷物をまとめていた。 それから”暫く”次は”日本に”向かおうか・・・・・・・・ 僕が”忠誠を誓うのはプリンセスじゃなくクイーンだけだ・・・・・” 後に”兵部”がクイーンへと会いに”日本”に向かうのはその後のことである。 END |