■〇月×日。 彼女は国王”兵部”に呼ばれ城に向かう途中だった。 孤児院育ちの身寄りのいない少女であったが、王妃のセイシロウが他界し、養女の不二子が城を出たことをきっかけに新しく養女として城に入る気は無いか?・・・と連日のように児院に寄りつめ。兵部にアタックされていたのだ。 が、彼女は”本日”その誘いを断る気でいた。 なぜなら”養女より王妃になりたい!!!!” 彼女は貪欲だった。 その途中の事である。街を過ぎ去り森を抜け。もう少しで”城が見える”その途中で見たことのある男に合った。というか目の前を”イチニ・イチニ”と過ぎ去っていった。 その後。背後から”キーン!!!”という声まで聞こえていた。 同一人物だ。 ”何やってんだ・・・・?” 孤児院で兄貴分のような”存在”だった”真木司郎”は壊れていた。 ”お城で何かあったのだろうか・・・・” 最後に見たのは”その”城からの使いで”前”養女の蕾見不二子の”護衛”に上がった”その日だった” 「お城に行くの止めようかな・・・・・」 変な病気でも流行っているのかもしれない。 途中で頭に変なきのこはやした人もみたし・・・・・。 どうしようかな・・・・・そう想い彼女は森の真ん中で座り込んでしまった。 マッスル大鎌:「鏡よ鏡鏡さん。この世で最も胸筋の美しいのはだぁれ?」 鏡:「ハイ、それは不二子様です!!!」 マッスル:「きぃぃ!!!!!この鏡め!!!!!」 マッスル大鎌は鏡をかち割った。何度やっても同じ答えが出る。 この”二頭身”のマシュマロみたいな女のどの辺に胸筋があるのよ!??????? そう言って叫ぶマッスルだが育つ物は勝手に育つ。鏡はそれを見越して”そう”言ったのだ。 「何年後の話だよ・・・・」 そばで見ていたナオミが言った。その隣には賢木修二、パティ・クルー、ニンジャハンゾーが並んでいた。 控え室にはMr.9・黒巻切子・筑紫 澪の3名もいたが。今日はお呼びじゃないようだ。 「きぃぃ悔しい!!!!・・・・・もぅ。この腹いせは司郎ちゃんにやってくれるわ!!!!!!!!!」 どうやら魔王マッスルと真木司郎は知り合いのようだ。 それもそのはず。彼もまた同じ児院の出身だった。 しかも 「お父様・・・・・?」 彼女の父親役だった。本日の主人公”ミラージュ”様(仮)父親役だった。 顔も知らぬ父の代わりに育ててくれたマッスル大鎌の元へ彼女は道を引き返しやってきていた。 早すぎる。途中で壊れた黒髪が先を走っていったはずなのに彼女の方が早かった。 なぜなら裏道を知っているからだ(笑?) 本日の夢子事。ミラージュはマッスル大鎌に相談した ”どうしましょう?私・・・・・お城に行った方がいいのかしら?” ■そのときだった・・・。■ |