■「ここの手配を有難う。マッスル」 「ご苦労だったなぁ・・・!」 「少佐ぁ・・・・・!!!よくぞご無事で・・・!」 「すぐに船の修理を頼む。」 「もちろんよ、任せて?」 そんな会話が外から聞こえる。 時は4月15日 今日は少佐の誕生日だ・・・・。 ■†THE UNLIMITED 萩原 カセン†■ 私の名前は”萩原 カセン”本当の”名”を”カセン=ファインストフィルフォーレ”元は亡国の訓人で、階級は”中将”女がてらに部下にも恵まれ、”ノーマル”として”誇り高き”我が軍の”指揮下”にあたり国を守るのを”勤めとしていた”。 しかしある日”目覚めた”私自身の”ESP"により”その生活の全てが崩れた”私の力は”催淫(さいいん)誘導”特異な”フェロモン体質”の”強化版”ともいえよう。 その能力によりある日”自分の体”に”目覚めた”特殊な催淫”効果により私の”目の前”は”一転”して”輝かしい未来”から”闇”に落ちた。 ”制御の効かない”その”強大な”能力の”代償”はとても大きい。”自分の意思”とは”無関係”に”異性を惹き付ける”その力。 ”異性”でなくとも”少なからず”女性”又は”私自身”に対して”不快感”を持たないものは”同性”でも”子供”ですらも”能力”で捕らえてしまう。 ”上手く”使えば”相手”を”自分の支配下”として”誘導”して”強力な情報”や”上手く利用”する事はできる。 しかし”制御力”をしらず”いきなり”強大な力に目覚めたその日”の”私”の”運命”は一瞬により”崩壊した” 「いや・・・・・いやぁあああああああああ!!!!」 ビリビリと激しく破られ裂ける布地。 私の上に組み敷いて息を高らかにナイフをつきつけ服を破るのは”憧れ”ていたはずの”私の上官” いつかは”この職”を退職して”この人”の傍でずっと”支え続けたい” 思って憧れていたはずの人間に今私は無理やり組み敷かれ”襲われていた” 「君が悪いんだよ、カセン」 ”君がそんなにも淫乱な能力に目覚めるから” 「だからこそ”君自身”を守るためには”強力な力を持つ人間”が」 ”君の傍で守ってやらなきゃいけない” 【”守る・・・?”】 何を言っているの?”この人は・・・・!???” 数日前から”嫌な気配を”感じてずっと”不安”で仕方なかった。 ”部下や上官が私や体を舐めるような目で見始めた” 今までそんな事一度も無かったのに。 ”部下に愛され戦場に愛され。戦火で生きる事だけを誇りに思っていたはずなのに” べたべたとやたらと上官に体を触られるようになった。”何気ない”話一つの相談で”部下”が腰をくねらせて寄ってくる。 そんな他愛も無い話”私”になんか相談する必要も無いのに。 ”はぁ・・・” ため息一つつくだけで回りは”高揚”とした”表情”に溢れ変える。 ”気色が悪い” 前に一度”護衛”として”外交官様”の接待に”付き添った事があった” 暗がりの”石造りの壁”の中。”牢獄”のような”地下の底”で華やかに飾られた出口のない”地獄の部屋” 窓も”逃げ場”も”一つ”無い”綺麗なだけの牢獄”に捕らわれた”蝶のような華やか”な少女”外交”として”犯す男” 見ていて”気色が悪かった”貿易軍事強化のため”手厚く”保護と”接待”しろと命を受けてなかったら”その場で殺してやりたいくらい”酷い光景だった。 その中で”白い肌”に”異国の鮮やかな布”をまとった”黒い髪に赤い目をした美しい容姿(カタチ)の少女”がかすれた声を上げて”男の好きにされていく” そんな光景を”思い出した”今の私はソレと一緒だ。 ”その時の汚い視線で今私は見られている” 荒い息遣い。そして乱れた私の軍服。 持っていたサバイバルナイフで無理やり引き裂き縛り上げた”私の腕”から”結ばれた鎖をじゃらじゃらと引きながら”男”は私の”服”の中へと手を入れてくる。 ”愛したはずの上官なのに” 何度も”戦火”で助けられ”いつか自分はこの方のために死ぬんだ” 御身を預けて同じ戦火で経つのが夢のようで嬉しかった。けれども”綺麗な布に着飾った同じ性別の生き物達に囲まれて”微笑ましく笑う彼にいつしかその”気持ち”も”揺らぎ始めていた”私もあんなふうに”普通の女の子”として”恋して一緒に死にたかった・・・・”そう思った矢先の事だった。 上官に呼ばれ”ESP検査をしたのだ”反応は”適正”しかも”レベル6〜7”今は”7に近い状態の力を発揮しているが落ち着けば5〜6”に”安定するだろう”そう言われて軍医達は帰っていった。その後の出来事だ。 ”やっぱりか” 「暫く前から”君が他の男”と話す度何度も”相手を殺してやりたいと”憎しみを感じるようになってね」 部屋に二人残されて。口を閉ざして暫く座っていた”無言”のソレを破ったのは上官の最初の”一言”だった。 それまで私は”自分がエスパー・・・・?”今まで体一つで”ノーマル”として”戦地”で”何度も””殺してきた人の姿をした怪物” それと”同じ存在になってしまったなんて”何かの”病原菌”か”ウイルス”にでも”感染したような””死刑宣告をさせたような気分がして” どうしようかと”迷っていた”私はこのまま”軍人として”この”国”に”置いてもらえるのだろうか・・・・・?” それとも・・・・・・・・・・・ ”死・・・・・・・・・罪?” 少しESP社会として発展の遅れたこの国の中で”エスパー”は”化け物と同じ”存在”であった。 むしろ”子供の頃から”絵本に出てくる”魔女”や”魔物”は”全部が全部エスパー”で、エスパーは”現れたら殺さなきゃいけない” 軍事家庭に生まれてきた私は幼心に”そういう本”ばかりを選ばれ渡されて。”幼い頃から”怖くないようにと”対エスパー”用に”銃”を”親”から渡されていた。 それが”今”や”腰”に2丁。”ノーマル”の私でも”5〜6”くらいのレベルのエスパーならある程度”能力範囲外”からでも”殺傷”できるように”薬”や”薬品”の知識も”得た”実際、。”ESP”に目覚めた瞬間殺されてきた部下達も”目の当たりにして生きてきた” それが”今・・・・・自分の中”で”魔物”が目覚めようとしている・・・・・・。 ”怖い・・・” そう”思い”目を背けながら短いスカートに防弾使用のタイツを履いた自分で言うのもおかしくないほどの長くて綺麗な足を背けて”目の前”の上官から顔をそらすように”赤い口紅”の付いたその顔を背けようとした。その”瞬間の言葉だった・・・・” 「憎しみ・・・・・?」 ”どういうことですか?上官?” そう”問おう”とした”瞬間”に無理やり唇を奪われた。 ”初めての”キス””。 ”外交上”上官が”寝所”で他の”国の女性”と”そういう行為”を行っていた事は知っていた。 けれども”自分にだけは”ソレ”を回されたことがなかった” 上官が”私を守ってくれてるんだ”いつしかそう思っていた。 ソレが今その”上官”が狂喜の目で”私を見ている” ”いや・・・・・・・止めて・・・・・嫌・・・・・いやぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!” 「・・・・・・せん・・・・・? ・・・・・・・・カセン!?????」 「え・・・・っ!??」 涙を浮かべて目を覚ました私の目の前に浮かんできたのは”不安そう”に私を見つめる”司郎”の顔だった。 ここは”司郎の寝室”もちろんカタストロフィ号の”一角”だ。”訳”あって私は”司郎と同じ部屋”で夜を過ごさせてもらっている。 もちろん”その”訳は・・・・ 「またあの夢を見たのか?」 「・・・・・・ごめんなさい・・・。」 目をそらすと「何故謝るんだ?」と不思議そうにこちらを見ながら暖かい手で頭を撫でられた。 暖かい、”大きな”手。暖かい”ソレ”が頬を伝って唇に触れる”あの時”私が求めていたのは本来はこの手だった” 不安そうに”司郎”が私を見つめながら”キスでもしたそうな目”でこちらを見ている。 本当は”抱きしめてモノにしたいのだろう。”実際”夜”にそうしたばかりなのに ”これが私の力の代償”強力すぎる力のあまり”誰しもが”そう”したくなる” けれども”司郎”はそうしない。 ”何故”なら”私が”催眠で”最初に”そう”洗脳したから・・・・” 罪悪感を帯びた目でゆっくりと見つめ返すと冷え切った自分の身体を暖かい”司郎”の体に抱き寄せられた。 ”大丈夫だ。俺は絶対。”そう”はさせないから・・・・” そういって私の体を強く抱きしめる”No.2”この”権力”に”私はずっと甘えているのだ” 「それでどうする?カセン。今日は・・・・・・」 今日は”少佐の誕生日”司郎は他のメンバーを釣れ”少佐へのプレゼント”と”観光”それから”久々に日本に戻ってきたメンバーへの土産”や他の”地形”巡り、 暫く”アジト”を離れて数ヶ月。”暫く日本を離れた間に”アジトの周りやこの国の動き”その他”アレから”アジト周辺に変わりはないか”他の情報収集もかねて船の外に出る予定だった。 ”本来”なら”私”も”ソレ”についていくはずだった。 ”強力なNo,2”私はその”盾”の後ろでいつも”自分”を”呪い”ながら”隠れる”だけの”嫌な存在”本当は”司郎”の事なんか”好き”でも何でも無かった。 只、あの日”上官”を撃ち殺し貞操を守った私に告げられた”罪とその罰”として”今度は私が牢の蝶”にされた。 新型のいつの間に手に入れたのか分からないECM。そして上の階では”エスパーでの人体実験”いつの間にかこの”国”の地下では”エスパー売買”が行われていた。”エスパーを人とは思わない国防と政府により”実験体”は他国へ売られ。その利益で私たち”ノーマルの軍人”は毎日”寝食”にありついていたのだ。 全ては”偽善の上でのできた幻想”だった。私たちは”エスパーを人とは思わない政府に生かされただけの只の哀れな飼い犬だった” そして”辛い毎日”嫌に思って嘆いても”外交外”でも”只””お前が悪いんだ”私だけが”悪者とされ”無理やり体に圧し掛かられた。 何度”叫んでも抵抗しても”終わらない”行為”仕舞いには”暴行”で無理やり押さえつけられて、”いつしか感情も失われていった” そういえばそうやって最初の”蝶姫”は死んだんだ・・・”夜の蝶・・・・”やはり”虫ケラ”と”同じ例えのように”掃かなく短い命を遂げて”汚い”雲”の餌になるんだ。 酷い時は何人もの相手を一度に相手させられた。沢山の手や足の群れ。顔なんか覚えていない。 目の前に移る私は只の餌なのか華々しい蝶なのかそれとも汚い花売りなのか”怪物(バケモノ)”と呼ばれ”忌み嫌われながらも”皆が皆私の”体”を欲してる。 これが”私の能力なんだ・・・・・””死にたい・・・・・・”そう思い始めた矢先の事だった。 目の前が鮮やかな”赤”に変わり懐かしい”生きた臭い”を感じた。”戦場の中”なんども嗅いだ”血の匂い”本来なら”忌み嫌われる”はずの臭いに私の思考は蘇った。かすんだ目の前がぼんやりとクリアになっていく。 「大丈夫か?」 はっきりと意識が戻る直線にそう呼びかける低い声。 「殺して・・・・・・?」 そう言った私に男はのしかかって肌に触れようと触ってきた ”あぁ。やっぱりか”このまま楽に殺して欲しい。目の前にいた”時期国王”の”王子”を”殺した”今のように。 その手に触れてゆっくりと自分の首に寄せ付ける。このままその手で首を絞めて私を殺して? 暖かい手が私の首をゆっくりと包む。 「本当にそうされたいのか?」 え?そう思った瞬間に黒い帯状のものが私の体を包んだ。 ”こんな場所でこんなはしたない格好でこんな”行為”を強いられ続けたらそうされるのも当然だ” そういって目の前の男は電波の途切れたECMの錠鉄を破壊すると軽くなった私の体を抱きかかえて”外”へと出ようとした。 ”この部屋の外へ・・・・” 【怖い・・・・・!!!!!!!】 「いやぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!」 恐ろしい狂気の思い出に壊れそうな頭を振り乱しながら涙に任せて泣き叫んだ 「オイ!大丈夫か!???」 男が私に迫ってくる・・・ 「ヤメテ・・・・・!来ないで・・・・!!!!!!」 「いや。お前の”能力”は”知っている!!!”嘘の”招待客”としてココに来る前に”既に調査済みだ!”」 「調査・・・・・済み・・・・・・・・?」 「あぁ・・・大丈夫だ。だから”お前”には怖い思いはさせない。ホラ、この通り辛いかもしれないが少し”強め”のリミッターも用意してきた。」 そういって綺麗な飾りの付いた首飾りを私に見せるその男 ”嘘だ・・・・・!!!!!!!!!!!私の知っているリミッターは・・・・・!!” 上の階の”同胞達”が嵌められた”鎖の付いた首輪。”そんなものしか見たことの無い”私”はソレが”リミッター”だとは”本当に思わなかった” ”こんな綺麗で美しい存在がこの世に存在するなんて” 自分の”能力”を”全て”とは言わないが”封じる”事ができるソレが”今は”とても”愛しくて”今はソレが手放せない。 そして”盾”にした”この男(ひと)”も・・・・ 「なら。全力で”私を守って・・・!”」 ”これ以上生かして私を連れて行くのであればもう一生こんな辱めも嫌な思いもさせないように”貴方”が守って!????” そう言って睨みつけて”与えた”催眠は”今の自分の能力”でも”解除できないほどの強い念波”を与えたようだ。 ”それから”の”司郎”は本当に”文字通り”私のことを”守ってくれた”常に”傍に”いさせてくれて。少しでも”好意”を抱く異性からは”遠ざけるように”守ってくれた。 それから数年。それが”とても心地よくて”でもソレが”司郎の本心”ではない事を知りながら・・・・・ずっと”罪悪感”に捕らわれて。只”彼”を”利用するだけ”の”酷い女”に成り下がっていた私は”分け合って”先日初めて”異性”として”司郎”を見た。 ずっと”初めて”会ったときから”目をそらし続けてきたソレを”目をそらさずにじっと見つめると”司郎”は”優しく撫でてくれた”。 この気持ちは”今””彼”を”支配している”この気持ちは”本当に彼自身の気持ち”なのだろうか。 そんな”不安”に怯えながらも少しずつ変わっていった。”二人の関係”最初は”盾”だけの存在だった。それが”はじめて””恋人”と呼べるかは分からない、 それでも”一般的に”そう”言える”であろうそういった関係になった。 只”間”でいろんなことをした。”司郎”を”傷つける”結果になったと思う、それでも”その傷”自体が”私の能力”の”代償”なら”嫌われても構わない”と思っていた。 最後にはあの”好きだった”はずの”上官”の様に。”でもそれが叶わない催眠の効果で”歪んだ愛で”私を殺せばいい”ずっとずっとそう思って”あえて”冷たくふるまっていたのに・・・”いつの間にか大切な存在になってしまった”もう”司郎”から”離れられない”かもしれない。 けれども”今”の”彼”の気持ちが偽者だったら・・・・・・”そう”思うと”不安でならない。 尚更”今”は傍に彼がいる、”アンディ”もし”彼”の能力で”この催眠”が”解けてしまったら・・・・・” そのとき”私は”どこに行けばいいんだろう。きっと”司郎”にも捨てられて。もっと”素敵な”女性を傍に置く事を”選ぶ”だろう。 むしろ”私”自身がこのまま”能力共々消えてしまえばいいのに・・・・・・・・” 「ごめん。”今日”は遠慮しておく。」 傍にいたくない”不安”でそう思ってしまった。きっと”司郎”はアンディも連れて外に”出る”と思う。 もし”そのとき”この”催眠”が”外れたら”私はどんな思いをしてもどう謝っても”失った”司郎の”時間”は戻って来ない。 それよりも”もし”あの時の”司郎”に”他に心に決めた女性がいたら?”逆にそれが”とても”怖い。 ”思い出して”私は”彼”に捨てられてしまうのだろうか? ”パンドラ”に”入って”すぐからも多少の違和感は生じたが。それでも”誰”を私を”鬼気”とした”目”で見る人間はいなかった。 むしろ”司郎の説明”で上手くその場を取り計らってもらえ、何故か”司郎”が祝福されていた。上で”家族”だと。紅葉にそう”言われた”けれど。 やっぱり”ソレ”には”違和感”を感じる。 ”日本到着前”に”少佐”に”こう言われたのだ” 「君の武器は殺傷力が強すぎる。もし、その銃で”僕のクイーン”を狙いでもした日には僕は君を殺しかねない」 ”殺してくれるなら殺してくれた方がありがたいような気がする”けれども”何故か”その言葉を”とても寂しく感じた” 普段は”司郎”の”後ろ”に隠れているから”普段”は”他”への”能力”の”影響”はない。”パンドラ”に入ってから昔よりずっと”能力の制御”の仕方も覚えたと思う。 もちろん”肌身離さず”見につけている”この”リミッターの恩恵もあると思う。 それでも”私の能力”は”少佐”には”効かない”上からの”冷たい一言” その”少佐”を今日は”祝わなきゃいけない”それだけ”クイーン”という”存在”がとても大事なんだと思う ”他に代わりがいないクイーン・・・・・・・・”なんだか”ソレ”が”羨ましい”少佐の中で”私”の”代わり”なんかいくらでもいるのだと思う。 尚更”催眠”能力だけなら”少佐”や”ユウギリ”の方が高い。上手く扱えば”身体能力”と”軍事”時代の知識や経験を生かした上で”隠密行動”に特化した能力として”役に立てる”事はできると思う。けれども・・・・・ 「今日は新しい”武器”の搬入日だから、中で”ソレ”を試してみるよ」 少し。苦しさが表情に出たかもしれない微笑を”司郎”に向かって投げかけると 「そうか。無理はするなよ。」と頭を撫でられ着替えに向かった。 ”新しい・・・私の武器” 確かに”ソレ”を試してみようとは思う。けれども・・・・・・・ ”外に出たいなぁ・・・・・”一人で・・・・・ もし”私が”一人になったら”今の私”でちゃんと対応できるのだろうか・・・・。 尚更”日本”には”一度”憧れを持って”接触”した”皆本”がいる。 その”空気”を吸いながら”同じ場所にいるんだ”そう思ったら”安心して外”に出ることができるかもしれない。 ”司郎”も既に知っている。日本についてすぐ”バベル”との”接触時”私”は”皆本”を無理やり襲った。 そして”見られた狂気の目”怯えでもなく”高揚”でもなく”人として蔑まれたようなそんな感覚” 「君は”本当”に”ソレ”でいいのか!???”そんなこと”をするために僕に近づいて・・・!」 強い”意志”を帯びたその”言葉”相手の体も”行動”も私が”奪った”はずなのに。何故か”その場”を”支配”されたような”強い感覚” コレが”恋”なんだろうか・・・・・”そう思って能力を使わずにバベルの船に潜入し皆本を組み敷いてみた” 初めて”会った”時の感覚から”初めての感情”にソレが”恋”なんだと”初めての高揚感を覚えたはずなのに”今はとても”罪悪感”しかこみ上げない。 皆本には”悪い事”をしたと思う。 でも”不安定”でも”今”は”司郎”という”居場所”を改めて手に入れた。 けれどもこの”居場所”すら”強固”な”私”の”能力”が生んだ”幻想”かもしれない。 少しの”不安”と”恐怖”に”怯えながら”も”自分自身”を取り戻したくて ”あの頃”の”絶対の自信”を取り戻したくて”知らない”日本の地に一人降り立ってみる事にした。 もちろん。”少佐”にも”司郎”にも内緒で。”夜”にはちゃんと帰ってくるつもりだ・・・・・。 ■NEXT■ |