■「はっ・・・ぁ・・・っ・・・・んっ・・・」 「あぁ・・・んんぅ・・・っ」 司郎の熱い”ソレ”がずしりと”自分”に入ってくるこの感覚 思わず自分から腰を振り上げて激しく”続き”を求める体。 ”司郎”も”ソレ”が嬉しいのか尚更舌を絡めとリ激しく角度を変えてのキス それは”数分前”の事だった。 「図書室・・・ねぇ・・・」 ユウギリを”ベッドに寝かしつけ桃太郎に「”その本図書室に返しとけよー!?”」そういわれたアンディは本を持って”図書室”へ、”向かっていた”。 ”前から”気になっていた”その場所”。普段は”子供達”が最近入ったばかりの邪魔な”テレパス男”や包帯を巻いたピンクの頭の奴を連れてなんだかんだで騒いでいるため”昼間”は”入れなかったその場所に”入る”いい機会が出来た。 ”コレで”あの装置”のことが少しでも調べられるな・・・・・” アンディは”そう考えながら図書室へと向かっていた” 途中、”ドンッ” 「・・・わ・・・っ///」 「・・・と・・・・・!???? ・・・・あ・・・・大丈夫か?」 少し頬を染めてフラフラと歩いていた”カセン”と角でぶつかった”彼”はとっさにソレを抱きとめた。 「あ・・っ・・・わ・・・//アンディ・・・・っ・・//」 少し頬を赤らめたソレがすぐ傍で自分を見てくる。 ”一瞬”かなりどきりとした。 実際”風呂上りだったのか”シャンプーの香りがする。しかも”転ばないよう”強く抱きとめたからか”かなり”顔が”近い” 上で”しっとり”と長く伸びた”珍しく”髪の後ろで高く結ばれたポニーテール。ソレが”かすかに”腕にあたり”皮膚”を刺激しながらも普段は見えない露出した”首元”のソレがやけに目にちらついて仕方ない。”開いた胸元”見えるうなじ”舐め取りたくなるような”鎖骨。 全部が”数ヶ月”前までの自分達の”関係”を思い出させて仕方なかった。 しかも”触り心地かなり”肌に近い感覚。滑らかな体の線をそっとなぞったソレは”上部”に下着の感覚を感じさせずかなり胸より下の場所で柔らかく少し大きめな”ソレ”の”感覚”を示していた。 ”正直・・・かなりヤバイ” 一度”本気”で”迷った事が前にあった” 自分に”似た”何かを求めてくる”彼女”に”正体”を”明かして”最後”手を取って無理やり”自分と来ることを選ばせようかと思ったこともあった。 ”居場所の無い小動物”か何かのように”澄んだ目”で”本心”から”自分を求めてくる”彼女が”とても愛しくて”行為自体は初めてじゃなかったが ”そういう目線”で女性に”求められたのは初めてだった””彼女だったらソレを伝えて”自分と”来るか?”そう”聞いて”も付いて着たかもしれない。 ”少し前までは”皆本”が”好き”。”いきなり”あの”バベルの職員”が”好き”だと”言い始める”その前までは・・・・。 「・・・あ・・・・えっと・・・・・・」 ”ドクドク”と”高鳴る鼓動”コレは”彼女の能力とは関係なく”本心から”感じるソレだろう。” これ以上は”ヤバイ”自分の”中心”が”彼女”を”モノにしたい”と訴え始めてきている。 ”ここでソレ”をしたら”計画の最終手段・・・・・”いや。”計画自体に支障が出るかもしれない。” 何故なら、”今”の”コイツ”は・・・ 「・・・・・・か・・・”彼氏”と上手く行ってんの?」 「え?」 ”拒絶するように”自分の”ソレを抑えるように出てきた言葉はソレだった” 不安定な状態で支えて密着させていた相手の体を解き放ち”最初に出たその言葉” ”正直本気で”迷っていた”その時に” ”あんたはそれでいいのかよ!???????” ”自分の女じゃないのかよ!????” ソレが”なんで他の男と浮気してても何も言って来ねぇんだよ!??? 不憫に”思えた”彼女の”求める”原因が”相手の男に問題があるのかと”つい”感情を露にぶつけてしまった。 その時初めて”真木”が自分以上に”本気”で”彼女”を”守ろうとしている”と”自分自身”の”浅はか”で”若さ”に気づき”敵わない”と諦めた。 それから”少しずつ”いつの間にか”本人達”の関係も”変わったようで”なんとなく”目で追う気がなくても”視界の端に幸せそうに会話していてる姿が目立つようになってきた。”前”はそんなんじゃなかった”なんだこのカップル?”異常に”不思議な光景だった”死んだような目をして異常に”面倒くさそうに”男の腰に手を絡めて只ぼんやり時を過ごしているだけの”変な”女。その上でやけに”保護本能の高い男”一人”彼女の能力を知り”自分の”リミッター”を貰う前までは”異物”として”不思議そうに”自分を見てくる”彼女自身”も”全く持って理解が出来なかった”それが今は。 ”只の女の子に見える・・・・むしろ”華やかさと色気を放つ”ソレに言葉に詰まってしまう”直視するには耐えがたいその格好に目線を逸らしてごくりとつばを飲みながら。”心の距離”を取り戻した。 ”今触れたら”全部が”台無しに”なってしまう・・・・しかし”任務”が終了したら”彼女”は? ”ECM強奪”組みの方の”会議”にはいなかった。”船”に”居残る”予定なのだろうか”今から”ソレを”打ち明けて”も”多分”彼女は付いてこないだろう。 所詮”自分”は”似たような存在”として”慰めあいたい”気持ちの”ぶつけ場所”やっぱり只の”どっちつかずの半端”モノ”手に入れることも出来ず”完全に”距離も置けず”それでも”好機”の”目”を向けてくる”彼女”にコチラが”距離”を作らなきゃ”惹かれてしまいそう”なそれに”ESP”への”恨み”を少し寄せながら。 ”悔しい”気持ちを”どこかにぶつけるしか出来なかった”・・・・・クソッ。”正直”こんな”気持ちになったのは初めてだった”。 ”仕事”で”女と関係”を持った事自体は”何度”かあった。”仕方なく”けど”こんな気持ちになった”相手は”彼女が始めてだった”それだけ”魅力的”で”本心”から”自分を求めて関係を持った”その”記憶が”愛しくて”忌々しくて悔しい”なんだか”妙な感覚に捕らわれながら悔しさとどうにかしてしまいそうな自分の体を抑えるように”距離をとって壁に背を持たれかけた。そのまま腕を組み”反応”してしまいそうな下半身を落ち着かせようと足を軽く組ませ反対側の、正面の壁を見ながらため息をついた。 「あ・・・うん・・・//」 そう言って慣れない”髪型”で”絡みつく”髪を後ろに掻き分けながら頬を染めて彼女がほんのり温まったその体で小さく赤くなりながら頷く。 「あっそ・・・幸せなこって。」 少々”ソレ”がムカついた。 ”この後”アイツと”そういう行為にでも及ぶのかよ” 考えて腹が立った ”司郎が、好き” 兵部の誕生日を過ぎた夜泣きながら、”いきなり”彼女にそういわれて”正直かなり驚いた” それから”暫く”何気なく様子を見ていたが”なんだか逆にいつの間にか、前より関係が”良くなったかのように”見せ付ける気も無いのだろうが ”行動範囲が”広がったのかやけに”視界の端”に”入るようになった”彼女”の”時折見せる”コロコロとした”少女”のような”表情”が”逆”に”目に付いて仕方なかった”もっと”小さい少女”の方は”コレほど明るく”変化を見せない”唯一”ソレを見せたのは”遊園地”に連れて行ったその時だけだった。 ”何考えてんだ・・・俺” こんな”時”に。しかも”ガキ”の”事”なんて・・・・。 ”それでも”時折”見せる少女のような明るい雰囲気に”実際の”少女”のソレと”重ねて”考えて不思議に思うときがある ”この船の奴らって”皆それぞれに”自分も含め”居場所が無く集まって来た奴らだという事は分かる”それでも 「変な奴らばっかりだな・・」 ”自分”も”ソレを言えるほど”居場所も無く”職場”につくが”それでも”エスパーと”ノーマル”それぞれに”色んなもの”を目にしてきた。 けど”こんな場所”始めてた。”それぞれ”が”それぞれ”に”自分のまま”好き勝手に成り立っている”。 ”好き勝手にそれがなりたってこんなデカイ船操って・・・・・”その中に”探していた”ソレがある。とても”不思議で仕方ない”けど ”居心地は悪くない・・・・” 「変な場所だな・・・・」 ”初めて”ソレを”潰して消えることに”寂しさを”感じた”気がする。 しかし”いつまでも”ここにいたら”きっと”ソレも”ばれちまう”居場所もねぇ”半端”モノの俺はやっぱり”自分の飼い主”の下へ”帰るの”のが当たり前。 「ハハ・・・・”俺には”そんな人生が当たり前ってか?」 ”誰に対しての皮肉なのか分からない”何に対しての”劣等感”なのかも分からない。 それでも”悔しさをどこかにぶつけたくて”そういいながらずるずるとそのまま床に座り込んだ。 「・・・・・アンディ?」 上からカセンが不思議そうに見つめてくる。 ”紅葉”とはまた違った”胸元”から”見える”ソレが気になって仕方ない。 さっきまで”その”紅葉に近づいて”話し掛けられた時は”感じなかったはずなのに。”最初”は彼女の”水着”姿にすらドキドキしてた”自分”が。 いつしか”他”に”目”を向けなくなったのは・・・・ 大きな黒い目が”不思議そうに”コチラを見つめる。 「・・・あ・・・あぁ・・・・。この”本”図書室に返さなきゃいけないんだけどさ。」 「え?・・・あ。うん。」 「悪い、ちょっと・・・気抜けちまって立てねぇんだ・・・”少しだけ”起こすのに手伝ってくれねぇか?」 そういって開け放たれた足元をそのままに方膝に本を持った手を乗せて。もう片手”彼女側”の”手”をコチラを見つめる”その眼前”へと差し出した。 「え・・・・あ・・・うん。」 そう言って”手伝おう”と手を伸ばした”彼女”を無理やり引き寄せて、もう一度”自分の”胸元”に”仕舞い込んだ” 「へ・・・?え・・・?アンディ・・・・・?」 ”全く”の”何も感じてないような”只”驚くだけの反応” ソレが”今の自分と彼女”の距離か”もう一度”その”距離感を確かめると”アンディは”驚く彼女”に無理やりに口付けた。 「・・・っ・・・ん・・・!? ・・・・・アンディ?」 やはり”不思議そうな目”で”不安そうに”自分を見つめる。 ”驚いた。というよりはそれ自体は当たり前”のように受け入れて”やはりまだ好意”の視線を向けてくる。 ”それでも開いた心と体の距離は・・・・” 「・・・もう一度だけ・・・・させてもらうからな。」 アンディは”自分の気持ちに”別れを告げるように優しく絡み取るように、長くゆっくり口付けた。 「アレ?・・・カセンじゃん?」 「アラ。あんたなんでそんなトコ座ってんの?」 「・・・・っ・・・・へ?」 暫く”ぽかん”とした後にいつ間にかその場を離れて”図書室”に向かっていったアンディの”後ろ姿”をぼんやり見ながら いつの間にか”何も感じなくなっていた”それでも”拒絶”できない”友達としての”キス。”友達”自分にとっては”やっぱり”アンディは”自分”と同じ”軍隊”の出で 少なからず”似たような”境遇と気持ちを持った”ソレ”が共有できる存在。だから”拒むつもり”は全く無い。 只”今は司郎のモノ”だから”ソレ”を受け入れる事は出来ないが”自然体から”友達として”深く関わりあいたかった”だから”キス”自体には”拒絶感も嫌味”も全く感じなかった。でも”拒絶”されたような”そんな気がした”今の感覚は”なんだろう・・・”ぼんやりと口元に残る柔らかさと感じる”心”の”違和感”に”なんだか”急に寂しくなって・・・でも何でか立てなくて只ぽかんとしたまま”立ち上がれるのを”待つしかなかったその場所に葉と紅葉がやってきた 「あらあんた!私があげた”浴衣”着てくれたのね・・・・!」 そう言って嬉しそうに手を取って彼女を立たせる紅葉 「で?何それでちゃんと歩けなくて転んだの?それとも」 ”真木さんにでもエロイ事されたの?” 少し”意地悪気なソレを”見せて含み笑いする葉に”カセン”は”真木”と”先ほどまでの”会話のことを思い出し一気に顔を赤らめた 「あ・・・・////!わ・・・・・ぁうん・・・せっかく貰ったから”着てみた”んだけど・・・・コレだと”戦闘時”戦いにくいし・・・」 ”どういう時に着るものなのか”良く分からないから・・・・ 「とりあえず”寝巻き”代わりに着てみたんだけど・・・・///」 そう言って頬を赤らめて”寝室”で”真木”が待ってる事を思い出し”そわそわ”というより”もじもじ”とした生理現象に恥ずかしげにしながら彼女はその場をあとにしようと走ろうとして”慣れない”浴衣に”二人”を目の前にいきなり転びそうになった。 そこに”おっと”そういって”支えて”きたのは”いきなり現れた”兵部京介。 支えた瞬間に”奥底”のソレを読み取ったのか”真木がきっと今頃待ってるぞ?”耳元でクスリとそれを囁いて 「紅葉。部屋まで”彼女”を送ってあげなよ。この様子じゃ”部屋に着くまでに湯冷めしてしまう”」 そういってひらひらを手を振りながら”支えを解いて自分の足で立ち上がった”彼女を置いてパチンと指を鳴らした後。またどこかへ消えてきった。 「ふぅん・・・・・”図書室”ねぇ・・・」 触れた瞬間に何かを読み取ったのか”兵部”は少し”強張った”表情で笑みを上げると”図書室”へと向かっていった 「さぁ・・・”彼”はどっちを”選ぶかな・・・・”」 どちらにしろ”僕が欲しいものは全て僕が手に入れる” ”絶対にそれだけは譲らない” ”死神”だろうと”なんだろう”と絶対に譲らない。 「つか。”部屋”って真木さんのトコっしょ。”んなカッコで行ったら絶対エロイ事すんの見え見えじゃねーか”」 ”少佐も紅葉姉につれてけとかえげつねぇな・・・・・” 部屋の先で”真木さんがどんなかっこしてるとかまで下手したら”透視できちまうのにそういいながら葉もぶつくさいいながら。 その場を後にしようとした「あら?でも私は”真木ちゃんが”幸せで”私があげたこの服”を気に入って大事にしてくれればソレは全く構わないわよ」 ”真木ちゃんには”助けられた”恩”があるからね。”フフフ”そういって”少し嬉しそうに”過去を思い出して笑う彼女に”カセン”は少し”妬きモチ”を妬いた。 ”分かってはいるけど・・・・”自分の知らない”子供時代”の”司郎”の事を知ってるんだ”それ以前に”ずっと”ともに子供時代を過ごしてきた・・・・” ”若い美空で”軍”に入った頃の私と”上官”のように・・・・・・・・” 不意に”ソレ”を思い出して。そして”なんとなく”感じた”ソレ” ”別れの・・・・・キス・・・・・・?” 先ほどの”アンディ”の”行動”に”何故”か”合点”が付いた。 ”少なからず”司郎との”関係の不安から”甘えて”支え”を求めていた。”ソレ”が今でも”自分”にはあった。 ”自立しろ”って事だろうか”私”はもう”自分の足で”一人でも立てるのだろうか・・・・・・。 ”それは・・・つまり・・・” 「大丈夫、”紅葉姉”・・・・やっぱ部屋まで一人で行けるよ///」 ”気づき始めたその気持ち”を”人の手”を借りて”手にしたら”ソレは”自分で得た”物には”ならない気がする” ”自分の目で、自分の足で自分の体で”その場所に。”今日こそは”本心から・・・・ なんだか”異常”にドキドキする”行為”自体は”初めて”じゃないはずなのに”初夜”と”呼ぶには”呼べないほど”回数”を重ねてきたが、 なんだか”ソレ”がふさわしい”夜”のような”気がする”初めて・・・”自分の”本心として・・・・。 部屋に付き、”待っていた”とばかりに布団に腰を落として本を読んで待っていた真木に扉を閉めながら彼女はかすかにこう言った 「で・・・電気・・・・消してくれる・・・//」 何だか”異常”に”恥ずかしい”いつもなら”感じないはずのソレ”が異常に”ドキドキ”と”高鳴っている”変な感覚。いや”コレ”が普通なのかもしれない。 帯の間ではゴリゴリと硬い銃と貰ったグローブがその存在を”邪魔している”ソレを取り出してゆっくりと棚に置き”司郎”の傍へと近寄りながら”悩ましげな”表情でゆっくりと絡みついた 「・・・・・分かった・・・・」 こくりと頷いてベッド脇を照らしていた小さなランプに手を伸ばす司郎もまたシャワーを浴びたのか石鹸の臭いがしていた。 「先に髪ほどいていいか?」 そういってゆっくりと手を髪の後ろに伸ばされる 「ぁ・・・っ///」 首元に厚くて硬い腕が触れ。ソレが擦れて動くのにすら過敏に反応してしまう。 「・・・・カセン・・・」 司郎はそれを少し嬉しそうに表情を緩めると髪を解いた長髪をベッドに散らばせるように体制を変えて押し倒した 「愛してる、カセン・・・」 そういって”額”からゆっくりと口付けが降りてくる、そのまま頬。唇と長い”キス”をした後に胸元の”リミッター”を絡め取って口付けられた 「外しても・・・いいか?」 そういってしっかりと自分へ向けられる司郎の”目線”・・・・「あ・・・・・」 カセンはゆっくりと目を閉じて頷いた。 ソレが”自分にとって”初めての”初夜”になるんだと感じながら”体全体で”感じるそれに”全てをゆだねる事にした。 ■NEXT■ |