08 「ぐ…、ふ…。」 なんて目覚めの悪い朝なのだろう…。 体が動かない。金縛りか…? チラリ、と隣を見ればスピスピと気持ちよさそうに眠る蒼月ちゃん。 しかも足を人の体に乗せて。寝相悪…。 「蒼月ちゃ…。重、い…。」 いやいや。 そもそもこの子、子供でしょう? なぜこんなに重いの? ロボットだから?寝てるから? 「起きて、起きて!蒼月ちゃん!」 「んにゃあ?」 んにゃあ、って。 猫かよ。あ、猫型ロボットだったな。 「蒼月ちゃん、朝だよ。おはよう。」 「おは、よ…。」 こしこしと目を摩る蒼月ちゃん。 ああ、だめだよ。眼球に傷が付く。 「蒼月ちゃん、顔洗いに行こうか。」 「留お兄ちゃん…。」 「大丈夫。留三郎もそのうち起きるから。」 それか、蒼月ちゃんが乗って起こすか…。 うん。そっちの方が効率がいいかも。 「さぁ、顔を洗ってご飯食べに行こうか。」 「あい!」 ーーーーーーーーーー 伊作さんと留さんの間でおねんね [*前へ] |