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天女と傍観




ありえない。
ありえない。ありえない。ありえない。ありえない。ありえない!
なによなによなによ!あの女!
そりゃあ確かに私も三治郎に手を出した事は反省するわよ!






「でもだからって…。」




敵視、しなくても。
私は愛されるべき存在なのに…!
もう、こうなったらこちらも味方をつけたほうがいいようね。打倒、エセ学園長。






「あら?天女様。」




倉庫の裏でいろいろ考えていれば忍たまに声をかけられた。
名前も顔も知らないし、モブってところね。






「天女様、あなた平成の世から来たんでしょ?」
「え…?」




なんでそれを?
まだ誰にも言ってないのに…。





「どうして知ってるの?、って顔してるわね。だって私も、」







私も平成から来たんだもの。
忍たまはそう言った。
それにこの忍たま、よく顔を見れば女の子…?





「私は椿夢九。あなたが思っている通り、女よ。」




なるほど。
この女、神様が言ってた傍観主なわけね。






「ねぇ、手を組まない?」
「どう言う事?」




てゆうか、なんで私が傍観主と手を組まなきゃならないわけ?






「だってあなたも、あの女を追い出したいんでしょ?」





あなた、も?
じゃあもしかして傍観主…、椿夢九だっけ?この子もって事?






「考えてみて。私は傍観、あなたは天女。じゃああの女は?」





あの女、あの女は学園長のポジションにいる。
て事はつまり…、






「転生……。」




もしくは成り代わり?
な、にそれ。なにそれ!超羨ましいじゃない!
私が知らない、みんなの幼少期を知ってるって事!?






「ねぇ。手を、組まない?」
「ええ、いいわ。手を組みましょう。」






なんでも、使えるものは使わなきゃ、だものね。
待っててね、学園長。
私達がここから追い出してあげるから。










「さっき言った通り、私は椿夢九。よろしくね。」
「輝よ。よろしく。」




――――――――――

天女は悪、天女は悪、天女は悪です。

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あきゅろす。
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