[携帯モード] [URL送信]
傍観主の思い





つい先日、天から天女が降って来た。
学園長にケンカ売ったと言うことで有名になっている。(私もあの学園長は納得はいってないが。)
まぁ、天女と言っても少女が自分で言っているだけで自称だ。
かく言う私もその類いのもの。ただ天女と違うのは傍観ってだけだ。
神様がいきなり現れて『天女と傍観、どっちがいい?』と言われて傍観を選んだ。
天女のイメージって言ったら主人公と離ればなれになる。あの有名な竹取物語や羽衣伝説がいい例だ。







「あ、タカ丸。」
「椿くん。どうしたの?」





今は忍術学園に通っている。
くじ引きで選ばれた世界がここだ。
この世界に来る時、神様が言った。ここに来るためには生贄が必要だと。
天女は他人の命を、傍観は自分の命を犠牲に。
自分の世界になんの未練もない。あの世界に私の居場所はなかったからちょうどよかった。






「髪が上手く結べなくって…。」
「じゃあ僕がキレイにしてあげる。」








年齢と性別を偽って4年に編入をして正解だった。
4年にはタカ丸だけでなく滝や三木、喜八郎もいるし同時期で守一郎も編入してきた。








「はい、椿くん。出来たよ。」
「ありがとう、タカ丸。」







どういたしまして、と言って去って行くタカ丸。
もう少しだけお話したかったな。
でもタカ丸は火薬委員会で忙しいって聞いたからワガママ言ってられないよね。
だから、喜八郎と一緒に穴でも掘ろうかなぁ。






「うん!そうしよう!」





喜八郎の事だからその辺りで穴掘ってるだろうしね。











「さくらちゃ〜ん。髪触らせて〜。」
「よ、タカ丸。お疲れ様。」
「ありがとう。」
「まぁ、茶でも飲め。」
「まず髪触らせて。」




――――――――――

傍観主もなかなか可哀想なキャラです。

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!