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天女にお願い






「天女様。」
「あ!仙蔵!」





あのニセ学園長に会って不愉快な思いをした後。
どこに行こうかと考え最初いた保健室に戻った。
そしたら保健委員の三反田数馬と川西左近が委員会をしていた。
「誰ですか?」と聞かれ「天女の輝です。」と答えた。
だって神様が輝は天女だって言ったんだもの。
にっこり、と笑えば二人は顔をそらしてしまった。
あらら。照れちゃって。






「(さて、どうやってあの女を貶そうかしら…。)」




忍たまも落としたいところね。
学園長だと言うあの女をおとす事を考えてれば仙蔵に話しかけられた。ううん。仙蔵だけじゃない。6年みんながいたの!
やっぱりみんな私とお話がしたかったんだ!






「仙蔵どうしたの?」
「いえ、少しお願いがありまして。」
「お願い?」




仙蔵のお願いならなんでも聞くよ?
だから遠慮なく言って!






「実は忍術学園は人手が不足してまして、」





だから食堂の手伝いと事務職をしてほしい、と仙蔵は言う。
ねぇ、仙蔵。それってあの女が言ったの?だって仙蔵は生徒でしょ?さすがにそれは勝手に決められないもの。
ねぇ、仙蔵が決めた事じゃなくてもいい。でもせめて、土井先生あたりが決めたと言って!





「仙蔵…。」
「お願い、出来ますか?」
「……うん。輝、頑張る。」






「明日からお願いします。」と言ってみんな出て行った。保健委員の二人もいつの間にかいない。





「あの女の頼みじゃない。仙蔵の頼みだもの。」






でもちょっとはみんなを頼っていいよね?だって私は天女だもの。
天女が労働だなんて、







「出来るわけないじゃない。」






ふふ。
私が頼んだらみんな喜んでしてくれるわよね。
だって私は、天女なのだから。
明日が楽しみ。










「なんか天女様可哀想だったな。」
「そうか?あの顔は良からぬ事を考えてた顔だったぞ。」
「とりあえずさくら学園長に報告しとく?」
「そうだな。一番気を付けなきゃならんのはさくら学園長だしな。」
「悪い事が起きなきゃいいがな。」
「そればかりはどうにもならんだろ。」




――――――――――

輝〈テラ〉です。
テラさん、可哀想なふうに書きましたがイヤな子にしたてあげます。
傍観主もそろそろ出したい。

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あきゅろす。
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