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イレギュラーなあいつと天女様






神様に頼んで連れて来てもらった場所は望んだ世界。
アニメが大好きな私はマイナーから有名なジャンルまで幅広い。
刺激が少ない私の世界と、キラキラと輝く彼らが生きる世界は月とすっぽん。比べられないわ。
そんなある日、神と名乗る男が現れた。『天女と傍観、どっちがいい?』と聞かれて、即座に天女と答えた。
でも天女になるには生け贄が必要だと言われた。
だから名前も、顔も知らない女の子を生け贄にしたの。その後テレビ見たらその事がニュースになっててその女の子が19歳だって分かったわ。まぁ勿論、関係なくなるから名前と顔忘れちゃったんだけどね。
だって今は大好きな世界にいるのだから。








「あの…、私、輝〈テラ〉って言いまぁす。」





今は新野先生に学園長の庵まで案内してもらっている。
新野先生であってますよね?と聞けば一言、「えぇ。」とかえってきた。






「さ、学園長の庵に着きましたよ。くれぐれも無礼のないように。」
「わかりました。」







新野先生が一声かければ中から声がかえってくる。
その声にん?と思った。
かえって来た声は若い女性の声だったから…。







「やぁ、目が覚めたか。」
「え……?」






この女性、誰?
こんなキャラいたっけ?







「私がこの学園の学園長、大川さくらと申す。お主は?」






違う。
違う、違う。
大川平次渦正じゃない。
この学園の学園長は…、大川平次渦正なはずなのに!この女、だれよ!!






「あなた誰よ!」
「は?だからこの学園の…、」
「あなたが学園長なんて嘘よ!」




あんたなんか、あんたなんか…、






「イレギュラーなくせに!」
「!!」
「私は…、私は天女なのよ!イレギュラーなあんたなんか天女の私が追い出してやる!」






一睨みしてから庵を出る。
無礼のないように?知らないわ!だってあの女は学園長なんかじゃないんだから!










「学園長、どうします?」
「そろそろ潮時か…。」
「え…?」
「いや、折角だ。私の事を話そうかと思ってな。」




――――――――――

天女様視点。
天女様の名前は偽名。

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