「た、たいした話しじゃないから…!」
「バカ二人が煩くてすまない。」
「え!?いや…、あの…、はい…。」
この人(夜宵ちゃん)は変な人だ。
知り合い(らしい)二人にバカなんて…。素直なんだね。
「でもたいした話しじゃないから気にしないで…。」
私がそう言うと夜宵ちゃんは「そんな事ないよ。」と言った。
「京子の話しはとても興味深い。ぜひ今度そのケーキ屋を案内してくれ。」
「う、うん…。」
返事はするけど、多分その約束は果たせない。
あのウワサを聞いたらこの人だって…。
「(私達のそばを離れて行く…。)」
みんなと同じように…。
「京子?大丈夫?」
「あ、だ、大丈夫。」
いけない。顔に出てたんだ。
これ以上、バレないように顔を俯かせた。
だから気付かなかった。
夜宵ちゃんがこちらを心配そうにジッと見ていた事を…。
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右京と失也は自他共に認めるライバル(?)
常にケンカばかりしています。
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