「静かにしろ。」
「よ、よろしくね。」
「よろしく。」
「あ…、名前。聞いてもいいかな?」
「強音…、夜宵。」
さっきの自己紹介では名乗らなかった名を京子ちゃんに教えた。
「私は笹川京子。」
「京子…って呼んでいいよね。」
「うん。」
周りを見れば他の転校生達も黒川や山本に「よろしく」と言っている。獄寺君に対しては口喧嘩。俺も言った方がいいよね…?
「あ…、あの。」
「ああ?」
「ひぃ…!」
何この人…!睨まれたんだけどー!
「てめぇ…、十代目になんて口聞きやがる…!!」
ご、獄寺君もちょーこえー!
この二人本当に何なの!?
「…ハン。」
は、鼻で笑われた。
「にゃろ…!」
「ご、獄寺君!落ち着いて…!」
つっかかる獄寺君を必死で止める。
こいつ(獄寺君)マジぱねぇからさ。
「失也も。妬むのはいいけど鼻で笑うのは俺だけの特権だ!」
変な理由で怒りだしたー!
電波なの?この人電波人間なの?
「失也、右京。」
名乗らなかった転入生が低い声で二人の名前を呼ぶと二人はシーン…となぜか時が止まった感じになった。怖す((((;゚Д゚)))))))
「静かにしろ。京子の話しが聞こえない。」
「…!わりぃ。」
「ご…、ごめん…。」
そのあまりの威圧感に獄寺君さえも息を飲んでいる。あれだ。恐怖で人の心を支配する感じ。
てか、京子ちゃんの話しが聞こえないってだけで恐怖心を与えるだなんて、彼女もまた電波なのか…。
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