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小説
予期せぬ再会
「でっけー欠伸。なに、昨日寝れなかったん?」



結局、母さんの『お伽噺』の結末が気になって夜中目を覚ました俺は、朝までずっとその結末を考える羽目になった。
何故こんなにまで気になるのか、そんなの俺が知りたいくらいだ。



「んー。ちょっとなぁ〜」



春の陽光がぽかぽかと降り注ぐ教室内は眠気を誘う以外の何物でもなく。段々と、俺の目蓋は動かなくなって行った。

ざわざわと騒めきだす廊下に気付きもせず。








「失礼しまーす。」




廊下での騒音が爆発した様に教室中が騒めきだして、俺はゆっくりと落とした目蓋を持ち上げる。
何事かと理解する前に、ぎゅう、と背中に重みを感じて驚いた。




「…へ?え、…なにごと?」

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