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シークレット.1
午後の体育館に、バスケットボールと運動靴のバッシュの音が響く。
「遊佐会長ー!!」
応援席からは、男子達の黄色い声。
それを横目に、イオンはタオルを片手に秋人の動きを追っていた。
セックスは脚にくるというのに、さっきの今でよくこれだけ動けるものだ。
呆れと誇らしさの混じった、愛しい感情がイオンの中に湧き上がる。
ホイッスルの音が響き、試合は秋人のチームの勝利に終わったようだった。

「イオン」

気づくと、秋人が傍まで来ていた。
「なんだ、俺に見とれてボーッとしてたのか?」
イオンからタオルを受け取って汗を拭きながら、秋人は自信満々にそんなことを宣う。
「バスケ強いよね、秋人」
バスケットだけではない。
サッカーから野球、スポーツ全般に至るまで秋人は万能に上手かった。

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あきゅろす。
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