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控え室.2
「鏡をよく見てみな」
秋人は、いつものように意地悪く笑った。
「俺に後ろから抱かれてるとこ、よく見るんだ」
羞恥心と幸福感がない交ぜになって、イオンは思わず目を伏せた。
「イオン、愛してる」
耳朶に直接届いた言葉に、
「うん、僕も、愛して…る」
言い終わらぬうちに唇を奪われ、口の中に声は吸い込まれていく。
「鏡に手をついていいぜ。よく見るんだ。俺とシてるところをな」
何度も、秋人は鏡を見ろと言った。
「あきひと、…」
あまりの光景に思わず舌足らずになってしまうイオンが、秋人には愛しくて堪らない。
「俺の、入ってるな。おまえの中に」
「うん。…奥まで入ってる」
恍惚と微笑んだイオンに、秋人が笑って律動しながら彼の腹を抱く。
「このカタチ覚えとけ。この感覚もだ」
始め、イオンは秋人の男性器のことを言われたのだと思った。
あながちそれは間違いではないが、次の瞬間に秋人の口から発せられた言葉に、イオンは息が止まるかと思った。
「おまえ、オーディションでこうするんだぜ。よく覚えておけ」

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