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控え室.1
 

ついにこの日がやってきた。
秋人の相手役を決める、オーディションである。
イオンは平静を装って、秋人の付き人として控え室に入った。
「イオン、オーディションまであと30分だな?」
不意に後ろから抱き寄せられて、イオンは胸が張り裂けそうな感覚を味わった。
「うん。あと30分だね」
言い終わらないうちに、振り向かされてキスをされた。
秋人が敏感にイオンの心の中を読み取っているのは明らかだった。
だから、次に来る台詞をイオンは甘んじて受け入れるしかなかった。
「セックスしようぜ、イオン。おまえを今抱きたい」
このまま時間が止まってしまえばいい。
イオンは一瞬、そんなことを思った。


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あきゅろす。
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