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寮.2
「あれ、カイチョ、副カイチョーじゃね?」
ゆったりとした声が湯船から聞こえてきた。
会計のチャラ男であった。
秋人とイオンの裏の顔を知る、数少ない人物である。
「めっずらしー。どーしたし」
暗に、秋人の大浴場入浴に珍しく付いてきたイオンをからかっている。
「なんかあったの、副カイチョー」
「なにもないよ」
にっこりと笑ってあしらったイオンだったが、横でにやにやと笑っている秋人の股関を蹴ってやりたい気もしている。
「秋人、上がったら背中流してあげるから早く入ろう」
促して、さっさとお湯をかぶって湯船に向かったイオンである。
「ふーん。ま、たまにはいんじゃね?」
チャラ男会計は何か答えを得たように納得し、にこにことふたりを見守っていたのであった。

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あきゅろす。
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