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顔を伏せたままジャックに連れられ長い廊下を歩いていると周りが徐々に騒がしくなってきた。

もうそろそろ良いか?と、ゆっくりと顔を上げるとそこにはムサ苦しい男・男・男。
おーっと、吐き気が…。
シリウスぴーんち。



………うん今のなかった事にしよう。





…そこは広々とした大きなホール型の食堂だった。
長い机が幾つも並べられ、囚人達が思い思いに座り夕食を食べていた。


ジャックによると、食堂で出る食べ物は朝食昼食はパンやその他もろもろ(もろもろってなんだ)で、夕食は日替わり定食の様な物が出されるらしい。

見たところによると、今日は魚定食。
まぁ、肉は週一、二度らしいけど。







に、しても…






『こんなにもいるんだな』




俺は食堂内をキョロキョロと見渡した。
そこには数百人程の囚人達。
それなりの人数が居るとは思っていたがここまで多いのか。

はっきり言ってここまでくると気色悪い。せめて半分は女の子が良いな。いや、全員女の子でも俺は良いぞうるさいのはヤだけど。

そんな事を思いながら俺達も夕食を受け取る為に夕食が支給されるカウンターへと並びに向かった。








『うぁー、若干腹減った』

「ふふふっ、若干って何シリウス」

『いや俺胃ちっこいからさ。』
「ちゃんと食べなきゃ、ひょろくてちっさいままだよ?」

『オイこら。俺のデリケートゾーンを踏み荒らすなよ。グレるぞ。』



『それにお前がデカいだけだ。』…そう続けようと口を開いた俺だがその時ようやく重大な事に気が付いた。





食堂内が静まり返りあらゆる囚人の視線が俺達に集まっているという事に。


ヤバいどうしよ俺ってば大人気?
やだなそんなに見つめられても何も出ないぞコノヤロ。
何かあったとしても野郎にあげるモンは何一つないけどな。

あ、あまりにしつこい場合はしょうがない。優しいシリウスがそこらの何とか草(どこかの国では雑草とも言うがな。)をプレゼントしようではないか。
もしかしたらHP回復するかもしれねーぞ。









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