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俺が天と交信している間に2人は帰ってしまったようで2人の姿は無くなっていた。
2人になった部屋の中…
「シリウス聞いてるの?」
『キイテマス』
「あぁ、犯されたいの?」
『耳穴かっぽじって聞かせて頂きます』
なぜかジャックが俺に説教する声が淡々と響き渡ってます。
つか、絶対廊下にも響いてるよな。明らか廊下にも聞こえる音量で喋ってるもんなジャック君。
しかも説教の内容がレノには気をつけろ…ってお前は俺のかーちゃんか。
どちらかと言えばお前の方が危険だよ。
「誰が危険なの?」
『スミマセン何でもねーっす』
「うんだよね知ってる。」
なら聞くなよ言うなよ泣くぞコラ。
「鳴かすよ」
『エスパーか!さっきから心読むなよ!』
「ふふっ、だってシリウス馬鹿みたいにわかりやすいし。」
『なんだイジメか』
「愛情表現だよ。」
『ふざけんな。それはお前が使って良い言葉じゃねぇ』
ひっどいなーと楽しそうに笑うジャックは「でも」と付け加える。
「本当に気を付けてね。ロビンは良い奴だからいいんだけど、他の奴らは…」
『…他の奴らは?』
「……うん。まぁね。」
意味深に笑うジャックを遠巻きに、レノから渡された服に素早く着替える。
あー、スーツ着たいシャキッとした服が着たくなるよ今更だけど。
だってシャツ+タンクだぜふざけないでほしい。
「うん、何着ても似合うねシリウス」
『…なんかお前に言われるとものっそいムカつくのは何でだろうな。』
「本当に可愛いよね」
『おうジャック。頼むから言葉のキャッチボールしようぜ』
「なんならタンクいらないね?」
どうしよう素晴らしく会話にならない。
なんだ一方通行かそうなのか。
とりあえず俺の話聞いてないよなコイツ。コレならレノの方がまだ話通じるぞ。
そして最後のセリフはなんだコラ。
軽く溜め息をついた俺は自分のベッドに腰掛け、必要最低に持ってきた私物を手早く片付けた。
『あー…眠ぃ。』
「眠いって…まだ6時前だよ?」
『朝早かったし疲れたんだよ』
ググッと両手を組み伸びをすると背骨がバキバキと鳴った。
おぉ、どうした背骨折れるか?
折れるのか?
俺そこまでヤワじゃないけど折れちゃうのか背骨さん!
………一人遊びゲンナリ。
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