MaIn。.。 リッスンシークエラ 貴方にこの想いを伝えることなどできるでしょうか 伝えてからを考えると、できるはずもないのです 伝えてしまって、貴女はどう応えるでしょう 驚くでしょう、疑うでしょう そして、恐らくわたしを嫌悪するでしょう そんなの嫌なのです そんなの嫌なくらいに、貴方を好きなのです だから、 辛かろうが、わたしはこの想いを収めるのです でも、それでも、貴方が好きで、仕方なくて だからわたしは、貴方の好む歌を聴くのです その歌はわたしの募る想いを慰めるでしょう その歌はわたしの寂しさを埋めるでしょう しかし、それは錯覚でしかないのです 歌は終わってしまいます どれも短いものなのです それなのにわたしの涙腺を震わせるのです 歌は儚く終わるでしょう 果たしてわたしは泣いているでしょう 歌詞でしょうか?メロディでしょうか? 否、きっと貴方の好む曲だからなのです あす、貴方は歌ってくれるかもしれません わたしは密かに願っているかもしれません わたしの想いに、気づいてるかもしれない そんな貴方だから。 もしも歌ってくれたなら、そのときは。 2倍、きみを好きになる [*前へ][次へ#] [戻る] |