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「じゃぁ海行く〜??」
そう言ってバイクにまたがって、
「早く乗れちゃっ。待って…お前乗ったことねぇと??」
にやつきながら君が言う。その言葉に腹がたって、
「あるしッッ!!」
強がったのを知ってか知らずか、君は手をかしてくれた。
体全部で海風と君の体温感じて、気持ちよくて、歩いても20分の海までの短すぎる距離がもどかしかった。君のメットには『俺に惚れると怪我するぜ』ってベタなステッカー。
それを見て思わず吹き出して、
「ねぇねぇ…あたしケガしてしまうくなぃ!??」
って君に叫ぶ。
君はそのときこう言ってた。笑いを含んだ声で、
「一生ケガしつづけやなぁ」って。

海について、ゆるゆると沈む太陽に照らされて、君の腕の中はあったかだから……あがりすぎた体温を冷ましたくて、君の腕の中から逃げ出しては、海に駆け込んではしゃいでた。



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