これはただのネタですから
3
「は・・・・・・・・・。」
なんでそんな顔するのかわからなくて。
なんで心愛ちゃんがカッターを持っているのかわからなくて。
なんで自分で自分を切り裂いているのかわからなくて。
なんで心愛ちゃんが叫んでいるのかわからなくて。
わたしはただただ呆然と、自分は別の世界にいるかのように眺めてた。
「どっ、どうしたの!?」
屋上の扉が壊れるのではないかと思うくらい荒々しく扉を開けて入ってきたのは沢田、獄寺、山本。その他もろもろ。
入った瞬間沢田が悲しそうな、でもどこか怒りが隠れている顔をした。
それを見てわたしは思い出した。
今どんな状況か。
そうか、わたし
嵌められたんだ。
認めた途端にたくさんの言葉が耳を伝わって脳内に入ってきた。
それはどれもわたしを罵る言葉だった。
なかには「裏切られた!」と叫ぶのもあった。
・・・・・・・。
残念だけども。
「なんで・・・、信じてたのに!!!」
わたしは、
「お前がそんな奴だとは思わなかったのな。」
ありとあらゆるジャンルをかけることで有名なナルハだ。
このくらいの対処、造作もない。
でも、ちょうどいい。
「・・『わたしっ、やってない!!』」
君たち全員を、ネタとして使ってあげるよ。
小説のなかに出れるんだ、光栄に思え。
がんばってわたしを楽しませてよ。
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