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これはただのネタですから
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「おはよー」

「おはよー、ねぇねぇ、聞いて!昨日ナルハさんの小説更新されてた!」

「うっそマジで!?後からみよー!!」


・・・・・。


「ってうわっ、どうしたの花岡さん、ニヤニヤして・・・。」

「え?ああ、ごめん。なんでもないよ。」


どうもみなさんはじめまして、花岡花菜です。

え?

ニヤニヤしてたか?

はいもちろん!

今嬉しいことがあったからつい・・・。

さっきクラスメイトが話していた【ナルハ】とは実はこのわたしのこと!

意外と人気のある小説サイトの管理人なのだ!

褒められるのは嬉しいよね〜。

そうそう、新連載をはじめようと思ってたんだ。

でもな〜、体験談とかないと結構つくりにくいんだよね・・・。

なんかいいことないかな?


「おはよう。突然だが今日は転校生がいる。」


・・・妄想の世界に浸りこみすぎて先生が来てたことにも気づかないとか・・・・どんなんだ自分。

「花菜!」

「山本。」

コイツは山本。

わたしの席の隣で、なんだかんだ沢田や獄寺と仲良くしてくれる奴。

「転校生どんなんだろうな!」

「別にどうでもいいや。」

「ははっ、花菜らしいのな!」

わたしの反応はどうも人より冷たいらしくて、

別に自分ではそんなつもりはないのに勘違いされることが多い。

だからこういうふうに気にしない山本とかは一緒にいれ楽だ。


「入ってこーい。」


その瞬間。皆が息を飲むのが分かった。


入ってきた転校生の子はすっごくかわいい子だった。

腰まで伸びたゆるくウェーブのかかっているハニーブラウンの髪。

ぱっちりとした大きな瞳。

女の子らしい、だけどけして太ってはいないバランスのとれた体型。

どことなくいい匂いがしそうな女の子の中の女の子だった。


正直、二次元から飛び出してきたのかと思った。

「はじめまして、沢本心愛です。イタリアからきました。日本にきたのは2ヶ月前なので、ゆっくりめに喋ってもらえると嬉しいです。」

イタリアからきた、という言葉に隣の山本が少しだけ反応した気がした。

ま、どうでもいいけど。

心愛ちゃんかぁ・・。名前もかわいいなぁ。


また妄想の世界に飛びそうだったからいかんいかんと首を振って前を見ると、心愛ちゃんは、どこか一点を見つめていた。

わたしの予想が正しければ、沢田のほうを見ている気がする。


・・・・なんか沢田と沢本って似てる苗字だなぁ。

まっ、似てる苗字なんてたくさんあるでしょ。


「転校生の席はー、そうだな、獄寺!お前の隣だ。」

獄寺のとなり、と言ったときにまわりは明らかにがっかりした。

そんなに近くに座りたかったのか。

同じクラスなんだからどこの席でもいいじゃんと思うのはわたしだけか?


「転校生が早く馴染めるように一時間目は自習にしてやる。先生からのプレゼントだ。」

「やったー先生!」「ありがとー!マジ神!!」

それだけ言うと担任は教員用の席に座ってなにかの雑誌を読み始めた。


それが読みたかったかた自習にしたんだろおい担任。


「花菜も転校生のとこいこうぜ!」

「わたしはいいよ。」

「いいから行くのな!」

気にしない山本は好きだけど天然で人の話を聞かないこういう時の山本は嫌いだ。


早速心愛ちゃんのまわりには人だかりができていた。

でも山本が近づくとなぜか少しだけ人がはけた。

恐怖政治?


間近で見た心愛ちゃんはすっごくかわいかった。

ちょっと隣になりたかった人たちの気持ちが分かったかも。


「はじめましてなのな!俺は山本武。んでこっちが・・。」

「はじめまして、花岡花菜だよ。心愛ちゃんって呼んでもいい?」

「うんっむしろ名前で呼んでほしいな。私も二人のこと名前で呼んでいい?」

「おう!」「もちろん。」

「じゃあ・・よろしくね、武くん。花菜ちゃん。」


それから人見知りのしない山本と心愛ちゃんは話し続けた。

わたしはそれに少し相槌をうっていた。

途中から沢田と獄寺も加わった。

まわりのクラスメイトも皆で話していた。


転校生、心愛ちゃんがきた初日はこうやって終わった。





あきゅろす。
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