榛名元希 隣の席のあいつと数学の時間 ざわざわとしていた話し声が止んで、みんなが席に戻り始める。 次の時間は…数学、か! やっばー。 宿題やってないし。 とか考えながら鞄の中から教科書とノートを取り出す。 すると横からガラガラという机を引きずる音。 「わりぃな!」 それだけ言うと、口とは裏腹に悪気も無さそうに笑顔で机をくっつけた。 こ…このやろー。 また忘れたなぁ!!!!! 私の隣人。 武蔵野高校野球部の天才ルーキー榛名元希。 こいつは何回教科書を忘れたら気が済むんだ! 10回目となるわりぃな、が聞き飽きてきた。 ちなみに席替えは先週の月曜日…。 「なぁ、名前!これやったか?」 榛名が聞いてきたのは今日の宿題部分。 「私がやっているとお思いで?」 「だよな」 それだけ言って前を向く榛名。 アンタには言わないけども、私は数学の時間、結構好きだよ。 だってなんだか、こうやって話すことが楽しいような気がするから。 ──隣の席のあいつと数学の時間 (ではこれを苗字!) (えっ!) 恋に気づいていないヒロインです(´・ω・`) え?榛名?? もちろん教科書忘れも確信犯さ★← いつか続きを書きたいな(・∀・) [次へ#] |