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REBORN
純白のドレスが似合いそうだと思った XANXUS誕
おかしいと気付かなかったわけじゃねぇ

任務が終わったのは日も暮れるころだった。
「この分じゃあ、今日帰るのは無理そうねん、ボス」
「一週間も名前のご飯が食べられないなんて、耐えらんないわ」
別に、その言葉が気になったわけじゃねぇ。
「ルッスーリア」
「はーい?」
「…帰るぞ」
「はいよ♪」

屋敷に着いたのは夜中の1時だった。灯りは当然全て消えている。
「さぁさ、ボス、お先にどうぞ」
背中を押すルッスーリアを不愉快に思いながら、扉を開けた。
パーン パーン パーン
銃声か、と思ったが、もっと軽い音だ。
灯りが点けられ、目の前がまぶしくなる。
「ボス、Buon Compleanno!」
ケーキを持った名前が立っていた。その両サイドには、ベル、フラン、レヴィにカス鮫。
「何だこ」「れはって言うと思うから先に説明するけど、今日はボスの誕生日だよ」
「この料理すごいですよねー。全部名前が作ってくれたんですよー」
「ボス、俺の気持ちを受け取ってくれ!」
「ししっ、王子は飾りつけ担当」
「大人しく祝われとけよお、ボスさん」
「さぁボス、座って座って!」
カス鮫を蹴り飛ばし、いつもの椅子に座ると、名前がワインを注ぐ。
ケーキの蝋燭に火が点けられる。
「蝋燭は消さなくてもいいから、ケーキは食べてね?」

他の奴らは寝室に戻り、広間には俺と名前だけが残った。
「私も飲もうかな。隣、いいよね」
そう言って名前は隣に腰掛けた。
「あれから10年かぁ…」
長かったね、そう言う名前は上機嫌で、ケラケラ笑っている。
「ザンザスももう34かぁ」
「祝う年でもねぇだろ…」
「いいじゃん。皆、一緒にいられるのが嬉しいんだよ」
「…なら、お前は来年も祝えよ」
酒が入っていやに饒舌なのは名前だけではないらしい。
「…それはメイドとして?部下として?」
「妻として、だ」
「…うん、わかった」
「…おい、意味わかってのか」
そういいながら覗き込んだ名前の顔は真っ赤で、ガラにもなく驚いた。
「う、うるさいなぁ、わかってるよ、こっち見ないで!」
その顔はさっきの蝋燭のように赤くて

純白のドレスが似合いそうだと思った

(何で赤くなるんだ)
(そりゃ赤くなるよ、恥ずかしいもん!)
(これからもっと恥ずかしいことをするのに、か?)
(え…?ぎゃーーー!!)



あとがき
授業中とか放課後とか使ったのに、12時に間に合わなかった…。
…オチてないorz

091010 0:20

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