[携帯モード] [URL送信]

REBORN
日本式バレンタイン V.D.XANXUS
つまりは彼もイタリア人で
今日は真心を贈る日で



「何ですか、これは」
名前は日本育ちで、つい最近までは日本にいた。
だから、XANXUSに呼び出され、花をつき出されても何のことかわからなかった。
「あ?…今日はバレンタインだろうが。そんなこともわからねぇのか、カス女が」
いやいや、だから厨房にいた私を呼び出したのは誰ですか、名前は声に出さずにいた。
名前は祖国の風習に乗っ取り、慣れないお菓子作りをしていた。
ルッスーリアは手伝うと言ってくれたが、やはり愛する人に贈るものは自分で作りたいと断った。
受け取った花を見つめながら考えているとXANXUSは、これもくれてやる、と小さな箱を手渡した。
「これは?」
「チェーンだ。お前、指輪をするにもリングがあって俺のくれてやった指輪が出来ねぇって言ってただろ」
実は名前、ヴァリアーボス・XANXUSの奥方であったりする。
年は25歳、XANXUSは34歳とそう見えないでもない。
今は戦いの主流は匣である。
名前は炎の種類が多く、また指により炎が違うため、左手の薬指もリングに封じられているのだ。
「あ、ありがとうございますっ」
「ああ。…甘い匂いがするな」
「そ、そうですか?」
名前の腕を掴んだXANXUSは名前を見下ろすように言った。
「ああ。甘い…お前のように甘い匂いがする…。…何をしたんだ?名前」
「な、何も…」
ここで知られては意味がない。
そのとき、ルッスーリアが入ってきた。
「じゃあ、私、もう行きますね。また後で」
「お、おい…ったく」
「名前、チョコレート作るの楽しんでるわよ〜」
「あ?何だそれは」
「あらん?知らないの?ボス」
その後、日本では女性はバレンタインに愛する男性にチョコレートを贈ると聞いたXANXUS。
受け取ったとき、照れたように、そして嬉しそうに笑い、名前にキスをしたそうです。






あとがき
まさか結婚した後の話になるとは…!
バレンタイン企画第一弾はただいま祭り中の10年後XANXUSでした!
090202 23:26




[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!