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REBORN
陳腐な愛の詩 XANXUS甘
「永遠なんてありえないよね」
笑うあいつに俺は呆然とした

「愛もさ、目に見えないし、あるかわかんないし」
ソファに座る名前に言った
「それが恋人に言う言葉か」
という言葉は震えていなかっただろうか。
「だって未来はわかんないし、もしかしたらXANXUS、私よりいい女見つけてそっちに行くかも。これが最後の恋とも限んないし」
一言一言が心を抉る。俺は名前より女々しいのかもしれない。
少なくとも俺は過去現在未来に渡って、ここまで人を愛することはないだろうと思っている。
名前にそこまでを強要するつもりはない。だが、問題なのは名前が、俺が他の女に目移りするような男だと思っていることだ。俺がこんなにも想っている事は、名前に伝わっていないのだ。十年以上一緒にいるというのに。そう思うと哀しさよりも悔しさが強くなった。
「いきなり何ほざいてやがる」
「ん?この本読んでてさ」
あからさまに不機嫌な俺に構わず、名前はその手に持った白の装丁の本を振り、終わりのほうのページを開きながら、
「それでも、例えばXANXUSにキスしてほしいとか一緒にいたいとかいう気持ちは確かだから、これが愛って言うなら愛は存在すると思う、私の中にも」
と言った。
開いたページの愛を語る場面を朗読したあと、名前はこちらを向き言った。
「陳腐な愛の詩なんかなくても、ね」


(だったら俺から離れるな)
(やだなぁ、離さないでよ)
陳腐な愛の詩


永遠の愛を誓う
君の全てを愛す
過去も今も未来も共に在ることを誓おう
例えば移り行く季節の全てを君と見て
一日の始まりと終わりと
この人生の終わりと次からの人生も巡り会うこと
最後の恋だと




あとがき
自分のお題で書くという不甲斐なさww
XANXUS祭りといいつつ祭ってないろくでなさww
寒くてキーボード叩くのが辛いです
何度XANXUSが噛んだことか…
…十年後だって伝わりますかね?

090124 17:01




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