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REBORN
Christmas color XANXUS X'mas夢
神様なんて信じてない私たちは
聖なる夜に罪を犯す
けれど血の色すら
クリスマスカラー

「しっかしあなたも聖なる夜に自分が死ぬなんて思ってなかったでしょう?」
名前は今しがた自らが命を絶った男を見た。
町はクリスマスムード、このファミリーもクリスマスなどに浮かれなければもう少しましだったのだろうか。いや、いずれにしろ皆殺しなのは変わらないだろう、今宵の命は「ファミリーの壊滅」。ボス、XANXUSの命は絶対なのだから。
「まぁ私も聖なる夜に人を殺すなんて思ってなかったけどね」
幼い頃は。と心の中で付け足し、窓から空を見た。
さすがにボスの部屋だけあり、眺めはいい。
雪がちらついているのも見えた。
「さてと…帰りますか」
いつもはこれくらいの高さなら飛び降りているものの、今日は少しくらい女らしくしてみようかと思い、先ほど通った階段を降りる。
とはいえ、正直彼に女として見てもらえなければ意味を為さないことに気づいたのは一階にたどり着いたときだった。恋人であるXANXUSに見てもらえなければ。
外に出ると強い風が吹き付けた。
「さむっ…」
一人になると独り言が増えるというのはあながち間違いではないらしい。
風がやみ、瞑っていた瞼を開けるよりも早く、声が耳に届いた。
「お前がこんな時間までかかってるからだろうが」
驚き目を開くと、まさにXANXUSが立っていた。
「え…サンタさんっていたんだ…」
御伽噺の中だけに存在すると思っていた老人は自分にプレゼントを届けてくれたのだろうか。
「あ…でも本物は無理だったろうなぁ…私のためにボスが動くようには見えないし。ということはこれは幻。うん、寒いし、幻見てるんだ」
近づきながら自分でこの状況を説明すると、XANXUSは呆れ、ため息をついていた。
だが、その仕草ですら任務前に「クリスマスは恋人と過ごすものだ」と主張したときのXANXUSと同じで、さらにリアリティを増すものにしか思えなかった。
「最後に見た表情が呆れ顔だったからかなぁ…。ていうかボスは私に呆れ顔以外を見せたことがあったか…?まぁいいや」
雪を踏みしめ、とうとうXANXUSの幻と手が届く距離になった。
「待てよ…どうせ幻だし、何してもいいよね」
そう自己完結をすると、XANXUSに顔を近づけ、口付けた。
唇を触れさせ、音が止まった気がした一瞬が過ぎ、満足して名前はXANXUSから離れようとした。
だがそれは叶わず、一度離れた唇はXANXUSに引き戻される。
驚いている間に唇はこじ開けられ、XANXUSの舌が口内に侵入してくる。
目をXANXUSと合わせると、彼の目は確かに嗤っていた
呼吸を奪われ、意識が遠のく。
膝に力が入らなくなり、立っていられなくて、崩れそうになったとき、ようやく解放してもらえた。
腕を引っ張られ、立たされる。
「幻がこんなことすると思うか」
「いえ…」
「誰が幻だって」
「そ、それは言葉のあやとか…ごめんなさい」
XANXUSはまたため息をつき、行くぞと言った。
「どこに…?」
「帰るんだろうが。カスどもが任務から帰ってきてクリスマスパーティやるとかほざきだした。お前がいないと始まんねぇんだと」
納得して、疑問に思った。
「それでわざわざボスが…?」
「ボスじゃねぇ、XANXUSだ」
「わざわざXANXUSが来たの?」
腕を引っ張られ、顔は見えないが、触れているXANXUSの指は温かかった。
いきなり立ち止まったXANXUSは振り向いた。
「クリスマスに名前がカスどもといるのは納得できねぇ」

そう言った彼の瞳は確かに紅で
それすらもクリスマスカラー







あとがき
名前変換が少ない…
今学校のパソコンから打ち込んでます。
今日はクリスマスですね
あともう一本書ければいいなぁなどと思っています。
ネタが浮かべばね。
前半と後半では雰囲気が違うかもしれません。
XANXUSが偽なのはいつものこと。
甘いのを目指していますが…
精進精進!!
081225 12:12




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